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2011年10月25日 (火)

Making of 花火。 c03。 Comp。

c03 の続きです。






### コンポジット編


また例によってブレイクダウンビデオ風。







AE の作業画面
01_aescreen
クリックするとでかい画像。


c02 とほぼ同じですねえ。Starglow と Lenscare あたりを中心に、グラデーションをかぶせたりとかしているだけです。




・グラデーション乗せ

手前と奥の2つの花火で、なんとなく奥行き感というか、前後感というか、平板な印象を薄めるために何かやりたくなったのだと思います。 なので、AE のカラーカーブを使って暗いグラデーションを発生させ、背景+ Starglow 済み花火素材の上にまるごと乗算しています。 

02_colorcurve

手前の花火よりは下のレイヤなので、ここで前後の差を出そうとしているのですね。



ただし光が弱まってしまうので、Starglow なレイヤを複製+加算して、あらかじめ過剰に光らせておいた状態が上の画像の赤線より右側ですね。 そしてカラーカーブをまるごと上から乗算でかぶせたのが左側です。


ただし、背景がずいぶん暗くなってしまいました。地平線間際だけ明るくしたくなったので、今度は明るいカラーカーブを発生させて、加算しています。

03_colorcurve2

これは手前の花火も含んだ一番上から、まるごと乗せていますね。 赤線より右が使用前、左が使用後です。



・・・いやあ、それにしても、上に書いたような暗くしてから明るくしてとか、コンポジットの大御所からいかにも怒られそうな、強引で刹那的で、階調をゴリゴリと失って絵が劣化しそうなことしてますねぇ俺。すいません。 先日 CGWorld クリエイティブカンファレンスというセミナーに参加してきたのですが、どうやらコンポジットの神様らしいお方のセッションに参加したら、すんげえ怒られちゃったんですよ。


   「 君たち日本のコンポジタはわかっちょらん。 
    見た目の雰囲気だけでコンポジットしてるでしょ。
    まずはちゃんとピクセルの値を数値で見なさい。 
    そしてソフトウェアまかせにせず、
    合成する際のピクセル同士の計算式を理解して、
    破綻した値になるピクセルが出てこないコンポをやりなさい 」 


という意味のお叱りを受けました。俺の理解では、こういうお叱りだったと思います。 アドバイスなどという生ぬるいものではありません。お叱りだと受け止めました。 医者にコレステロールの高さを指摘され食い物の制限を命じられた時のような気分です。 これは生半可な知識ではなくちゃんと深いレベルで理解している人しか言えない苦言だぜオーラが、講師様の背中から 32bit float の階調で出まくっていましたよ。神々しかった。

合成のなんたるかについて、自分が全然わかってないということはわかっていたつもりですが、ここまで明快に怒られるとそれがますます明確に意識され、実に清々しく、実にためになりました。 猪木にビンタ張ってもらったような感じですかね。いやあ、強烈ビンタでした。ためになりました。 ある程度以上でかいプロジェクトじゃない限り、俺ごときはコンポジットも自分でやらねばならないことが多いので、このままではいけません。これまでの不勉強を恥じてこれから勉強します。 セミナーの内容は、技術的な意味で俺にとっては少し難しい話だったので綺麗に理解はしてないのですが、心構えとして本当に勉強になりました。この日で一番良かったセッションでした。いやマジで。全然嫌味ではなく。



ということで、このブログに書いているコンポジットは、決して真似しないで下さい。 ゴーセイのゴの字もわかっちょらんアスホール野郎が、見た目の雰囲気とその場のノリと締め切りへの恐怖だけを拠り所にして強引かつ厚顔無恥に突っ走った結果の刹那的盲目的ファッキンコンポジットです。御注意下さい。いやマジで。


俺は恥を晒しますよ。こんなファッキンコンポでもメイキングとか言いながら書いちゃいますからね。恥を晒さないと、依頼側からこいつは分かってるやつだと思われて本番の仕事の時に困ることになり得るし、また、恥を晒しておけば誰か親切なお方が哀れに思ってご丁寧に御教示してくれる可能性だってあるわけですよ。 変なプライドなのか虚栄心なのか、わかってないくせにわかったフリをしてしまうことも結構多いという実にイタい俺ですが、そんな見栄を張って得をしたためしなんて本当は一度だって無いんですよね。いつも後で損するし、その晩は忸怩たる思いに苛まれて布団の中でわぁっとか叫んだりするんです。それに比べれば、この程度の恥晒しなんて屁でもないはずです。わからんことをわからんと言って教えを乞う、できないことをできないと言って助けを乞う、ヘタクソあるいは不勉強ゆえのデタラメなものでも人前に晒して批判を浴びる。そんなん、屁でも無いと思うように心がけたいです。 また、自分のブログであるのをいいことにコンポジットをちゃんと理解してないアスホール野郎がコンポジットについて好き放題書くこのイタさを、こんな独白によって紛らわせたり許してもらおうとしたりしているこの態度こそ恥なわけですが、それも含めた恥晒しをしておくんですよ俺は。 ま、ほんとはもっと上手に恥を晒したいんですけどね。。。 俺の中で納得の行く恥の晒し具合が、全然まだ見つかっていない。 今日も布団の中で叫ばねばならないなあ。


おっと大幅に話が逸れて行ったのはいつものことで、未供養のCG浮遊霊が俺に憑依しているのです。自動書記というやつです。









・ケラレ

さて話を戻すと、次はケラレ。
カメラ/写真用語のケラレとは違うとは思うんですがケラレと呼んでしまっています。

04_kerare

こんなのを上から乗算しています。 一番上からです。 こういうのがなんとなく好きなんだからしようがない。





・Vector Blur

出ました。また馬鹿のひとつ覚えの CC Vector Blur です。

05_vectorblur

AE に標準で付いてきますよね。CC って何? どっかのプラグインメーカがアドビに買収されてバンドルされるようになったとか?


まあともかく、割とよく使うエフェクトです。 ツブツブのような絵を、なんとなく繋がったかのような、少しフルイド感があるような、リキッド臭い感じのような、なんとも形容しがたい怪しい状態にしてくれます。画像の右側が元の素材、左側がそれに Vector Blur をかけたものです。 元素材は別にツブツブじゃなくともいいのですが、俺はそういう使い方をすることが多い気がします。


笑えるくらい元の素材からかけ離れた雰囲気になることが多いエフェクトなので、いじくる価値はあると俺は思いますよ。すんげえ目の荒い、まるで70年代後期のゲームのようなでかいドットだけで構成された、ボコボコでガチガチなパーティクルとかにこのエフェクトをかけると面白い。なんとなく繋がって、線になり、しかも真面目に狙って作ろうと思うとなかなか難しいアミアミ感にしてくれたり。 え? あのショボい素材が、なんか少し高級に見えない? (゚∀゚;) みたいな。 ああ、コトバじゃわけわからんですね。 ともかく俺はよく使うのです。


でもこのカットでは、この Vector Blur のレイヤはそんなに主張してませんね。なくてもいいくらいでした。 c01 ではこのエフェクトにヘビーに頼っているんですけど、まあその話はまた後日。


Vector Blur は純粋に2Dエフェクトのはずなので(たぶん)、元素材のピクセルがスクリーン座標上でどう配置されているかだけが計算の元になっているのだと思うんですが、これが3D的に値を見てくれるエフェクトならいいのになあといつも思います。Z深度の情報を与えてあげて、Zでベクターブラーするとでも言うか。 デプスPassを食わせると手前と奥のピクセルで繋がってくれるとか。  あと、16/32bit 対応になると何かいいことあるのかしら。現状、8bit しか対応してないように見えます。




・ボケグロウ

手前の花火に発光感というか、もやーんとした発光フレア感が欲しかったので、Starglow済みの花火 Color Pass 素材を安直にボカして、加算で重ねています。

06_glowblured

これも安易にやってますよ。ピクセルの値など見ていません。階調がブッ飛んだりしやすい行為ですよね。慎重にやるべき行為だとは思うんですが、ついつい安易にやっています。


元素材に、もやや~んとしたグロウをまとわせる良い方法、ありますかね? いいフィルタとかあれば教えて下さい。 AE 標準の Glow はどうも苦手です。思った感じにパラメータを追い込めず、いつも発光感が足りないというか、マットっぽくなってしまうあるいは平板になってしまうとでもいうか。




・その他

BGは3D上で板にマッピングし、3Dカメラで移動のアニメーションをさせています。なのでBGは2Dでは動かしたりしておらず、スタンダードフレームと言うか100フレームというか、最終解像度ぴったりのサイズでレンダされています。


ピン送りらしきことをまたやっていますが、これも気分でやっただけです。 仮に花火がリアルスケールだとすると、この距離からこのレンズで撮った場合に、こんなボケにはなり得ない気がしますがどうですか。なんかミニチュアくさく見えますよね。 でも今回は、むしろそうしたかったのです。リアルなことなんてやっている時間ないから、そのウソ臭さの方で引っ張る方が正解だという気がしていました。 まあ、全カットで一貫してないところがイタいんですが・・・ orz






こんなところでしょうかね?

ううむ、なかなか書くの大変だけど、ここで止めるのは半端感があり過ぎるので、たぶん続けます。たぶん。



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