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2011年7月

2011年7月29日 (金)

パーティクルディスプレイ。

すいません、知りませんでした。その存在を。 ParticleDisplay



昔の XSI のパーティクルは、ジオメトリをインスタンスとして飛ばす場合には、ビューポート上の表示はヌルやバウンダリボックスでしたよね。しかもバウンダリボックスをシェーディングできず、表示は必ずワイヤフレームでした。 実ジオメトリを表示させるためには、イタリアのミシェルサンドロニさんのプラグインを使うとかしかありませんでした。


ICE が出てきてからは、Instance Shape などでジオメトリをインスタンスすると、ちゃんとその実ジオメトリが表示されるようになったので、感動しました。 もちろん、ワイヤだけでなくシェーディングもできます。 これで、レンダリングしなくてもどのくらい埋まっているかなどを確認できるようになりました。 スヴァらしい。





・・・・しかし、逆に、実ジオメトリの表示では重すぎるので、一時的にヌル表示にしたいとかバウンダリボックス表示にしたいこともしばしばありました。 しかし、そのやり方がわかりませんでした。 そういう機能はないものだと思っていました。




そしたら、あるじゃないですか。




XSI Base 読んでいたらなにやらそれに関連した話が書いてあって、あれ? そんな機能あったっけ? と思って確認してみたら、ありますた orz


Pd1

XSI 男をいっぱい出してリジッドボディさせていたのですが、最初はシーンのフレームレートである 24fps で再生できていても、シミュレーションが200フレームくらいまで進むともう 8fps とか 6fps くらいしか出なくなってしまいます。



でも、PointCloud のプロパティである Particle Display の PPG を開いて、パーティクルの形状を指定すれば、ビューポート上でだけ、表示を変えることができました。


Pd2

ボックス表示にしたら、アホみたいに速くなりました。シミュレーションがどんどん進んでも、24fps を維持してくれました。 そしてこれはあくまでもビューポート表示上でのことなので、レンダリングには影響しません。ちゃんと元の実ジオメトリがレンダリングされます。


知らなかったよ Orz


今まで、一時的に Shape を Box にしたり、簡単にそれを切り替えられる工夫をしたこともあったと思います。 標準機能で出来るのなら、早く言って下さいよ嘔吐デスクさん。


しかも、同PPG内で、表示するパーティクルの数を一時的に下げることもできる。 これも、レガシーパーティクルにこの機能があったので、ICE だと自分でそれ用にツリー組んであげないとダメなのかなあ、などと思っていました。 早く言って下さいよ嘔吐デスクさん。





もしかしてこれって 2011 くらいで搭載された新機能? と思ってさっき 7.01 を開いて見てみたら、ちゃんとありました orz    最初の ICE からあったということですね orz  早く言って下さいね嘔吐デスクさん orz




とまあ、最初のバージョンからあった機能らしいし今さらブログに書くような話ではないのですが、まあ、俺にとっては軽く衝撃だったので、はい。

orz





いや、案外俺はこの機能を知っていたかも知れない。

最近よくあるんですよ。 昔使っていた機能を、そもそもその機能の存在すら忘れていて、何か困ったときに色々と調べてなんとか解決し、よっしゃまた新しいことひとつ覚えたぞーと思いながら作業していると段々と思い出してきて、 あっ これ、 昔やったじゃねえかっ  自分のブログにも書いたじゃねえかっ  って気づくのです。 それどころか、人に直接教えていたりとかね。 解決できない問題に出くわして誰かに質問してみると、「えっ? それ、1年くらいまえにあんたが教えてくれたことじゃないか」 と言われて愕然とするのです。



俺はもうダメだ。
逝きます。



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2011年7月28日 (木)

空き家Groupを探す。

こんなスクリプト、きっと似たようなの今までもこのブログに載せたことあるかと思うんですが、さっき必要に駆られて書いたので、せっかくなので残しておきます。




シーン内の、中身が空っぽの Group を探して選択するという、そんだけのものです。






//    入れ物ヨーイ
var oEmptyGroups = XSIFactory.CreateObject( "XSI.Collection" );


//    Scene_Root 以下で全てのModelを取得(シーン内に存在する全てのModelを取得できる)
var oModels = ActiveSceneRoot.FindChildren( "", siModelType );


//    取得したModelのそれぞれ以下で、Groups を探す
for ( var i=0; i<oModels.count; i++ )
{
    var oModel = oModels(i);
    var oGroups = oModel.Groups;
    for ( var j=0; j<oGroups.count; j++ )
    {
        var oGroup = oGroups(j);
       
       
//    Group の members がゼロだったらそのGroupは空き家
        if ( oGroup.members.count == 0 )
        {
            oEmptyGroups.Add( oGroup ); 
//空き家をコレクションに追加
            Logmessage( oGroup.fullname + " は空っぽでつ。。(;´Д`)" );
        }
    }
}


//    空き家があれば選択、なければ無いと告知
if ( oEmptyGroups.count != 0 )
{
    SelectObj( oEmptyGroups );

    //    DeleteObj( oEmptyGroups );
   
//    この DeleteObj の行を非コメント化すれば、空き家Groupは即死
}
else
{
    Logmessage( "空っぽなGroupは無いでつ。。(;´Д`)" );
}







実行すると、空き家Gorup が選択されます(あれば)。 選択後は目的によって、削除してもいいだろうし、確認するだけでもいいだろうし。

DeleteObj の行の、行頭の // を取っ払って非コメント化すれば、空き家 Group は即座に削除されます。 危険なので一応コメントアウトしておきました。








スクリプティングな要点は、ううむ、大した要点らしきものはないか。 今までも何度もこのブログに書いたネタばかりな気がする。




var oModels = ActiveSceneRoot.FindChildren( "", siModelType );


↑シーン内の全ての Model を見つけるには FindChildren が一番簡単だと思います。階層をどこまでももぐって探してくれますから。 



var oGroups = oModel.Groups;


↑さっき全ての Model を取得済みなので、もうこっちのもんです。Group を探すには 取得済みの Model オブジェクトの Groups プロパティを使えばいいわけですから。



if ( oGroup.members.count == 0 )

↑さっきその Model 以下にある全てのGroup を取得済みなので、もうこっちのもんです。Group が取得できていれば、取得済みのGroup オブジェクトの members プロパティを利用できるので、その Group に何人入っているかがわかります。ゼロなら空き家です。





あとは、上の変数名で言えば oModelsoGroups はコレクションだし、その中から特定のひとりに注目しているときは( var oModel = oModels(i) など)、その対象はもはやコレクションではなく個人なのだ、という所を意識しておけばよいくらいですかね。






とかなんとか。



こういう感じのスクリプト、けっこういっぱい書いていますね。 というのは、最初から最後まで完全にひとりでやる仕事は滅多になくて、モデルデータなど人からデータをもらって作業する機会が多いわけですが、たいてい他人のデータってわけわかんないじゃないですか。 空っぽの Group や Layer があったりして、無駄に見えるんだけど、どういう意図でそうしてるのかわからず困る、とかね。

困るのはどのみち困るのでまあ変わらないんですが、せめて空っぽの Group をまずは見つけておこう、とか、どの Pass においても一度もレンダリングされないことになっているオブジェクトを見つけておこう、とか、サブDの設定を共有できるオブジェクトを見つけておこう、とか、スケールが 1 以外になっているオブジェクトを見つけておこう、とか、そんな感じですね。 シーンの中からある特定の状態にあるオブジェクトだけをかき集める系のスクリプト。 いっぱいあります。 他人が作った汚いデータを手作業で解析するのはつらいので、まずはスクリプトで分別するところからですよ。 分別して把握しておかないと、元のデータを作った人に質問すらできないじゃないですか。




とかなんとか。
ではまた会いましょう。
ごきげんよう。



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2011年7月27日 (水)

手動タイムラプス。

いや、やってみたかったというだけですよ。

とあるお方がタイムラプスな夕陽の動画を見せてくれて。
キヤノンの7Dで撮ったそうで。
デジイチ、三脚、タイマー付きリモートスイッチがあれば誰でも簡単にできると言われて。


タイマー付きリモートスイッチは持っていない。 でも普通のリモートスイッチ(レリーズ)は持っている。  デジイチと三脚は持っている。 足りないのはタイマーだけか。 なら俺様がタイマーになればいいじゃないか。



ということで、手動でタイムラプスをやりました。 


こんな感じ。

File0051

三脚を引っ張り出すのもめんどくさかったし、部屋の窓からなので三脚よりもこっちの方が都合がいいや、ということで適当な台にカメラを置きました。 なので三脚使ってません。

写真の右下に、台所から持ってきたキッチンタイマーが写っていますね。 スパゲティを茹でたりカップラーメンを作る時に使う、ごく普通のキッチンタイマーです。 こいつを30秒にセットします。 30秒経ってピピピと鳴ったらタイマーのストップボタンを押し、写真のようにレリーズでカシャと1枚撮ります。そしてまたタイマーをスタートさせます。 これを、延々と日が暮れるまで繰り返します。 134枚の写真が撮れてたので、どうやら67分間やったようです。 1分に2回、タイマーで呼ばれたらシャッターを切る。 それを67分間。



実につらかった。
もうやりません。





カメラは少し上を向かせたかったんですが、三脚を使ってないので、
File0052

このようにスターシップトゥルーパーズのDVDを下に敷いてアオらせています。 実にテキトーにやっておりますが、ちゃんと仕事は果たせています。  ヴァーホーベンさん、あなたの映画、意外な所で役に立ってますよ。



まあ、やってみたかったというだけです。 実際、デキは全然よろしくありません。 でも楽しいですね。 ごちゃごちゃとこういうことやるのは、実に楽しいです。 もうやらないけど。








一応、使用機材やセッティングを記録しておきます。



カメラボディ:  キヤノン EOS Kiss Digital X
 

2006年に発売されてすぐ買いました。もうだいぶ年季入りました。CCDにゴミついたまま放置してます。ビデオにもバッチリ黒いゴミとなって写っています。キヤノンの新宿サービスセンターとかに持ち込めば1000円とかで掃除してくれるみたいなんですが、めんどくさくてまだやってません。


レンズ: タムロン SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II VC

カメラは最初レンズキットで買ったのですが、その純正のレンズが故障しました。ボディとの接点がよろしくなくなってしまったらしく、エラーが多発して使えなくなりました。 おかしいのはレンズ側だと特定できたので、ならば5年も使ったし1ランク上のレンズでも使ってみようかと思い、先日買ったばかりのレンズです。 ズーム全域で F2.8 となかなか明るいのが売りのようです。 でもクソ重いです。 これくらい普通なのかもしれないけど、もっと小口径な純正レンズしか知らない俺には、重くて扱いにくいです。 ズームリングの回転方向がキヤノンと逆かな? まだ全然慣れません。



リモートスイッチ: キヤノン RS-60E3

ただのレリーズです。本当はタイマー付きのスイッチを使うべきなんでしょうが、持ってないし、それなりに高いし。



三脚代わりのカメラ台 : 踏み台とスターシップトゥルーパーズ

タイマー: 台所からかっぱらってきたキッチンタイマー

色調整: AE CS5.5
   おおっ これが一番高級機材だっ




以上の機材で、カメラの設定はフルマニュアルモード、シャッタースピードは 1/320秒、 絞りは F11、 ISO感度は100、 マニュアルフォーカス、 画角はめいっぱいワイド側で 17mm でした。 APS-C なので 35mm換算で 28mm くらいのワイドってことですかね。

空の明るさはどんどん変わるので、それに合わせて設定もオートマチックに変わってしまってはタイムラプスにならないと思い、全部マニュアルなモードにしたということですね。 数枚撮ってみてセッティングを出しました。 が、その時点では空はまだ明るいわけで、それに合わせて設定決めてしまったので、途中から、まだ全然日が暮れてないのに、写る写真は真っ暗になってしまいました。 でも RAW にしているからある程度は撮れているであろう、と信じてシャッターを押し続けました。 今度から、もうちょっと暗い側に合わせたセッティングにしないとなあ。

で、撮った RAW は、Lightroom2.7 で読み込み、予想通りかなり暗い感じになっていたので、露出の調整を Lightroom 上でちょっとだけやりました。 それを 16bit tiff で掃き出し、 AE に読み込み、AE 上でももちろん 16bit モードで、色をちょっといじったり 16:9 にクロップしたりして、最終的にロスレスな QT で書き出しました。




まあ、全然デキも良くないけど、テキトーにやったら楽しかったですよ、ってだけの話です。 タイマー付きリモートスイッチ買うまでもうやりませんけど。






カメラとか写真とか、興味だけはあって、もう5年もデジイチ所有しているのに、研究的な態度で写真を撮ることができない性格のため、さっぱり上達もしないし詳しくもなりません。いまだになんとなく撮ることしかできません orz

なのでなるべくいいカメラといいレンズが欲しいです。 機材が良ければ、腕がなくてもある程度いい写真(画質のいい写真)が撮れるのは間違いありません。 少なくともショボい機材よりは良くなるはずです。 腕のなさは機材でカバーするというか、同じ腕なら機材が良い方が結果がより良くなるというか。

実際、大抵の場合において、自分の総合力 = 機材の力 + 自分の能力 ですからね。 スポーツでもなんでも、これは真実です。 モノに頼りたくないとかハートが無いとか言って良い機材や良いソフトウェアや良い機能を使うことを嫌い、アナログでプリミティブな手法だけにこだわる人もいますが俺に言わせれば実にナンセンスで、自分の総合力を高めるためなら自分の能力以外のところでもアップさせられる部分はどんどんアップさせましょう、っていつも思っています。



つまり金で解決できることは金で解決しましょう。 さあ、高いカメラ買うぞ。 まずはフルサイズセンサなカメラだな。 誰か金くれ。



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2011年7月23日 (土)

第2次XSI男Tシャツお待ち下さいませ。

2次募集をやっていた福島復興支援 XSI 男Tシャツなのですが、 
今日、ブツが届きますた! (゚∀゚)

Img_0112
また俺の部屋がカラフルなXSI男だらけになりました。
モニタでは、Tシャツの柄になった XSI 男のシーンデータが、Tシャツの到着を歓迎しています。





しかし!


すみません、俺が今ちょっと忙しくて、発送の作業が出来ません。 封筒もまだ用意してないし。

ということで、しばらくお待ち下さいませ。
8月に突入するのは必須。
メール便で送るので、宅急便のような人間に手渡しではなく、勝手に郵便受けに投函されます。
お盆に帰省するのでこの期間は送らないでくれとか、そういう都合のある人がいらっしゃいましたら、連絡下さい。


ちなみにこのTシャツを社員ユニフォームにするという某F社様は、まとめて会社に送付させて頂きます。



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2011年7月22日 (金)

バシッとカメラ。

唐突にスクリプト。





//    選んでいるものが Camera, CameraRoot, CameraInterest のいずれかなら、
//    そこから Camera を取得

if ( Selection.count != 0 )
{
    if ( Selection(0).Type == "camera" )
    {
        var oCam = Selection(0);
    }
    else if ( Selection(0).Type == "CameraRoot" )
    {
        var oCam = Selection(0).Camera;
    }
    else if ( Selection(0).Type == "CameraInterest" )
    {
        var oConstraining = GetConstrainedObjects( Selection(0) )(0);
        if ( oConstraining.item(0).Type == "camera" )
        {
            var oCam = oConstraining.item(0);
        }
    }
}

if ( oCam )    //    Camera を取得できてたら以下実行。取得できてなければ何も起こらず。
{
    View = GetFocusedViewport( );
    var oVM = Application.Desktop.ActiveLayout.Views.Find( "View Manager" );
    oVM.SetAttributeValue( "activecamera:" + View, oCam.fullname );
}







Camera, CameraRoot, CameraInterest のいずれかを選んで実行すると、現在アクティブなビューポート(ABCDのどれか)がバシッそのカメラに変わります。




どういう時に使うかというと、

Toomanycams

こういう時とかです。


何らかの事情で、1つのシーン内に死ぬほどいっぱいカメラがあって、通常の Camera のメニューから選ぶのが苦痛な時などです。


Group 作っておくなり名前で管理するなり、何らかの管理方法でカメラを把握しておき、Schematic からでも Explorer からでもビューポートからでも、何らかの方法でそのカメラを選択します。 選択さえできちまえばこっちのもん、このスクリプトを実行すればアクティブなビューにそのカメラがバシッと来ます。 上の画像のような長~~いリストをスクロールして探す必要はありません。

こんなんじゃダメですか。
そうですか。




そう言えばだいぶ昔、カスタムイベントを使って、カメラを選択した瞬間に特定のビューポートがそのカメラに変わるというプラグインも書きました。 人間の会話芝居をするようなシーンで、カメラがたくさんあり、そういう機能があると便利なのにとボヤいていたガイジンさんのために書いてあげたのでした。 どこへ行ったっけ。








よし、気分転換終了。
しかしこの気分転換で集中力がイッキに落ちてしまった。
気分転換のつもりが、罠にはまった。
戻る気がしない。
今日はもうやめるか。
すいません。
それではごきげんよう。



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2011年7月 9日 (土)

立って XSI。

先日、有田さんの家に遊びに行って来たんですよ。


有田さんと言うと、あの有田満弘さんです。 絵描きの有田さんです。 イラストレータの有田さんです。CG屋さんではありません。 XSI を画材の一部として使うこともあるという、イラストレータさんです。 


数年前に XSI Base 上でお互いの存在を認知し合い、閣下がお怒りになったのをきっかけにつながり、それ以来の付き合いです。歳も近い。色々面白い人ですが、なかなか会う機会が少なく、大勢の呑み会などではじっくり語ることもできず、歯がゆいものを感じていました。なので、サシで吞みながらじっくり話がしたいと前から思っていたんですよ。

彼の家は埼玉県にあるんですがね、俺の家は東京都ですが埼玉寄りでして、新宿や渋谷などの都会に行くより有田さんの家に行く方が近いくらいです。距離は25~26キロかな。 



ってことで、チャリで行って来ました。
04
国道16号~407号をひたすら走る。
ゼロ段変速のマイチャリ。
ママチャリではないか、でもまあ、普通の街チャリ。
スポーティなチャリではないけど、25キロくらい走るのはまあ、大したことないですね。

ただ、梅雨の合間の晴れた日で、暑いのなんのって。

1時間半くらいで着くかなーと思っていたんですが、道が予想以上にアップダウンしており、途中10分の休憩を1回入れて合計2時間くらいかかってしまいました。



着いたら車で近所の温泉まで連れてってもらって、有田さんとお湯につかりながらCGや絵の話を語らいました。俺も有田さんもけっこうお喋りな男なので、話は尽きません。 前から聞きたかったことや、聞かせたいこと、自慢したいことなど、いっぱいあるんです。男二人、明るい時間から風呂に入りながら、よくもまあこんなに喋るなあというくらい喋ってました。長湯しました。



その後は有田邸に移動し、吞みながらまたひたすらしゃべくってましたね。 


有田さんの仕事場。
01

ステキ (*゚∀゚)=3

PCやら周辺機器やら人体人形やら、男の子なら燃えるゴチャゴチャしたものがたくさんあって、資料本やらなんやら書籍がやたらたくさんあって、横に長~い、おそらくは2m以上もある、奥行きは1mもある広~い作業机で、アーロンチェアにアーユルチェアがあり、Bose のスピーカがあり、床ではルンバがお掃除している。 こりゃもう、燃えるわけです。 いいなあこの職場。




絵の話、CGの話、XSI の話、グラボがどうしたとかドライバがどうしたとかそういうPCな話、椅子や机などの話、仕事に対する姿勢の話、ヒストリーオブ有田、色んな話をして実に楽しかった。 エロ話はなかったですね。そうか、最近猥談しなくなったなあ。歳食ったなあ。

すごく面白かったんですが、彼は  「自分は絵描きというこの仕事を、自分の頭の中に浮かんだ絵を紙や画像に出力したいというだけの動機でやっている。 その絵さえ出力できればそれ以外はどうでもいい。 その意味では、作る過程や手法もどうでもいいとすら言える。 CGを使おうがペンで紙に描こうが、その絵さえ出てくればいいんだ。 頭の中にある絵を自動で出力してくれるマシーンがあるならそれを買いたい。 手を動かすことはどうでもいいんだ。自分の手を動かして絵を出力する過程は、めんどくさいとすら思っている」  という意味のことを言ってました。

なるほどなあ。 根っからのアーティストってやつですかね。 「手法はどうでもいい。 3DCGとか XSI とかタブレットとか別に興味ない。 俺様のイメージを具現化できるツールをただ使っているだけだし、ほんとはそれすら自動でやって欲しい。俺様はイメージを作ることだけに専念したいんだ」 という意味になりますね。 へえ、面白い面白い。


俺なんかとは全く正反対ですね。 俺は自分で手を動かして出力していく過程こそが自分の仕事だと思っていて、そこをマシーンにやらせるわけにはいかないわけですよ。 

俺はアーティストではないし、作家ではないし、むしろエンジニアもしくは左官職人のような存在だと思っています。 目標とするイメージを作ることが俺の役割なのではなく(そういう場合もなくはないが)、 そのイメージに到達するための手法の開発・提供が主な役割です。 そして、到達までの実際の労働に従事している作業者なわけです。その過程こそが楽しいとか面白いとか思っている。 そもそも、「わーCGってなんか楽しそうだなー」って思ってこの仕事を始めたわけですよ俺は。 つまりCGという「手法」に魅力を感じてこの業界に入った男です。 有田さんは正反対。 手法なんてどうだっていい。 大事なのは出力すべきイメージだ、というタイプなわけです。


いやー、面白かったなあ。

24時半くらいまで語らい、俺が酔いつぶれて終了。 泊めて頂きました。



翌日も午前中から語らい、そのまま夜まで語らう勢いがあったのですが、さすがにあまりにも長居して迷惑をかけるわけにも行かず、13時半くらいには辞去しました。 いやあ楽しかった。 有田さんありがとう。










で、面白かったのがこれです。
02

立って XSI (;゚∀゚)



この人、ワコムの液タブを愛用しているのですが、座ってではなく、立って作業するんですよ。XSI に限らず何でもね。  作業机の上に自作の液タブスタンド(兼キーボード置き)を置いて液タブの高さをかせぎ、直立して絵描いてます。





俺も試しにやらせてもらいました。
03

いやあ、ペンを持つ右腕が1分もしないうちに疲れる。無理です。無理無理。





これって、やっぱり有田さんは絵描きだから、CGやる時でもイーゼル立てた状態を模して絵を描きたいってことなのかな? と聞いてみたら、



   「 いや全然。 体を鍛えるため 」



だそうです。

 ・・・・・・。 (; ゚д゚)






俺ならば、体を鍛えたい時は、ジョギングや筋トレをします。
有田さんは、体を鍛えるために立って XSI や Painter をいじるそうです。

意味分かりません。
やっぱり変な人です。
知ってたけど。



せっかくなのでこの変な人をもう少し掘り下げます。

ポケモンカードの絵を、第1弾の頃から描いています。
http://www.pokemon-card.com/
っていうか、このポケモンカード第1弾が、絵描きとしての初めての仕事だそうで。
絵作りに XSI もけっこう使われています。今となっては XSI率はかなり高いのでは? 前に絵を見せてもらった時は、全体をXSIからレンダリングしてレタッチしていくという風に見えたんだけど、どうなんだろな。



仮面ライダーカード 「カンバライド」 のキービジュアルもこの人の仕事です。
http://www.ganbaride.com/
こちらもけっこう XSI が登場する。

生の絵を見せてもらったんですが、手描きの絵をスキャンし、ライダーのマスクやメカっぽい部分などだけ XSI で作ってレンダリングし、手で描いた部分と混ぜこぜにして1枚の絵に仕立てます。 部分ごとに CG と手描きが混ざり、CGの部分には当然レタッチでガンガン手を入れるし、手描きの中でも部分ごとにタッチがかなり変わったりして、かなりのチャンプルーっぷりです。

このインタビュー記事で、制作途中の絵がチラッと見れます。
http://www.ganbaride.com/interview/interview_arita.html

彼曰く、ライダーのマスクや特に複眼の目などで、いかにも3DCGというパッキリした「CGくささ」が欲しいそうで、メンタル霊でいわばシャープでソリッドでハードでメカニカルでテクニカルな絵になるようにレンダリングするそうです。 だから最近流行の、フォトリアルが簡単にできまっせ系グローバルイルミネーションレンダラーやライトシミュレータみたいなのだけになってしまうと困るそうで、メンタル霊のような、シャープなレイトレースシャドウやウソ臭いリフレクションができるレンダラを支持しているそうです。なるほどなあ。



ワコムのヘビーユーザでもあります。


ワコムのペンタブの設定ファイルをバックアップしたり復元したりする 「タブレット設定ファイルユーティリティ」 は、有田さんの要望でワコムに作らせたそうですよ。 昔はよく設定ファイルが破損したりして、手でバックアップ取ったり復元していたんだそうで。


最近はフクロウさんの絵を多く描いています。
http://www.mediafactory.co.jp/gahoole/
日本語版ガフールの表紙と挿絵ですね。
これに関してすんげえ面白いエピソードというか苦労話を聞きました。ははは、面白かった。

この人は絵を描くなら対象をよく知らないといかんというポリシーがあり、色々調べてフクロウも詳しくなったようですよ。ガフールに出てくるフクロウは北米などにいるフクロウで、日本のとは違うから、資料を探すのが少し大変だったとかなんだとか、言ってましたね。


こんな絵も描きます
http://www.playonline.com/pcd/topics/ff11/detail/4016/detail.html
もともとは、ファイナルファンタジーXの、WEB上の絵を担当したんだっけ?



この本も有名です。
http://amzn.to/pkvuyA
有田さんのイラストレータとしての名声を押し上げた1冊という話でしたかね? この本の甲冑のイラストは定評があり、その筋の人たちの間ではバイブル的な存在になっているようです。 

実際、チェインメイル=鎖帷子(くさりかたびら)のリングの大きさが階級によって違っただとかなんだとか、そうとう深く研究して絵を描いたそうですよ。 これが有田スタイルですかね。 俺の敬愛する吉村昭にちょっと似ているかも知れない。

「知らないと描けない」ってのは、はい、俺にも感覚としては分かります 3Dでモデリングしててもそうですよね。 これ、形はまあ分かったけど、何のためにここに付いてるの、とか、裏は見えないから作らなくてもいいけど、裏の構造も分からないと作りにくいなあ、とか、よくあるじゃないですか。 誤魔化そうにも、ブツを知らないと誤魔化し方もわからないというか、的を外した誤魔化し方になってしまって、絵の説得力が格段に落ちますよね。 よく 「この絵で見えるところだけモデリングすればいいから。 それ以外はどうでもいいから」 というオーダーを受けますし、俺がそういう風にオーダーしてしまうこともあります。 ほんとはいかんのですね。 すいません。




ちゅうか、ここに有田公式ページがありますね。
http://homepage3.nifty.com/mitsuhiroarita/
この人について全部載ってます。右上に GRAPHIX とか MOBILE PAINTING とかリンクが並んでいるので、片っ端から見てみましょう。面白いです。

甲冑の絵がかっこいいよなあ。モデリング欲をそそる。











さて、有田邸を辞去したわけですが、昼飯を食っていなかったので一緒に食いに行こうという話になり、有田さんおすすめのラーメン屋に行きました。
http://shingen.sengoku-jidai.com/
ここなんですがね。

「つけ麺勘助」という名前の品物を頼んだのですが、こんなのが出て来ました。
05

これで一人前ですよ。右が麺、左がつけ汁です。

麺の器とつけ汁の器の直径が同じつけ麺は初めてです。




このつけ汁、暴力的な野菜炒めが乗っかっているんですよ
06

ラーメン二郎の野菜盛りを想像するとよろしい。
でも二郎のは、ラーメンの上に野菜が乗っているじゃないですか。
この写真は、この野菜の下にラーメンはありませんからね。つけ麺のつけ汁ですから。

モヤシ、キャベツ、肉、その他 + チリパウダー。 このチリパウダーが実に効いている。
いやーーー 美味かった。

美味かったんだけど、あまりにも腹いっぱいになりすぎて、帰路がきつかったですね。チャリンコ2時間ですから。









この有田邸訪問は6月の中旬でしたが、実はつい先日、もう1回有田さんちに行きました。今度は車で。

俺が、もうちっとマトモなPC机が欲しいなーとか言っていたら、有田さんが昔使ってたやつを譲ってくれると言うのです。それを取りに行って来ました。 そのときにまた有田さんとこのラーメン屋に行って、今度は夏限定の冷やしラーメンを食って来ましたが、こちらも美味かったです。 うん、もう、これからは、この方面に来たら必ずこのラーメン屋に寄ることにしよう。




で、机をもらってきました。
Img_0041

パインかスプルースか、何かの木の集成材で出来た机です。天板も脚も同じ集成材。 うむ、良い感じだ。 サイズもちょうどいい。 実に使える。 いいものをもらってしまった。

かなり傷も汚れもカビもある、年季の入った机です。
有田さん曰く 

  「駆け出しの頃、メシもろくに食えないくらい貧乏だった時代に買ったものなので、今ではもう使っていないが、どうしても捨てられずに保管していた。 活用の道が見つかってよかった」
 


だそうです。 



うむ。

心に浸みるじゃねえかこの野郎。



メシすら食えずに苦しい思いや悔しい思いもいっぱいしたことでしょう。そんな有田さんの血や汗や涙やヨダレや鼻水などが、十数年分浸み込んだ机をもらってしまったわけですね。 これで俺も、いずれ処分することもできなくなっちまった。

大事に大事に使うことにします。




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2011年7月 3日 (日)

またビールウェア来ました。

つい先日、某さんに久しぶりに会いに、新宿の呑み会に参加しました。



この某さん、有名なお方ではあるのですが、有名であることはどうでもいいみたいで、どちらかというと有名じゃない状態で活動したいらしく、名前も顔も出してくれません。 でもまあ、有名なあの方です。 確かな実力を持ってらっしゃる、XSI も使うアーティストです。 そう、きっと、すんごいアーティスト肌だと思う。 俺はどちらかというとエンジニア肌のCG屋だと自分では思っているのですが、この人の場合はその反対で、根っからのアーティストなんではないかと思う。 すいません勝手なイメージです。  ともかく俺は尊敬しています。圧倒的に存在感のある、スルーできない絵を作るお方です。




ともかくですね、何年か前に1度お会いして、それ以外でもインターネット上では何度もやりとりがあり、親しくさせてもらっているあのお方が、俺にビール券をくれたのです(゚∀゚)

Img_0073
こんなにいっぱい(゚∀゚)


なにやら俺が書いたプラグインを使うこともあるみたいです。
乳カメラを使っていると言っていたな。 ぬるぬるとか言わないあたりが通ですね。 


いやあ、ほんとありがとうございます。嬉しいです。
ということで、この某様には、俺のスクリプト/プラグインの永久無料ライセンス Serial No.0012 を、謹んで進呈いたします!!



節電のこの夏、冷たいビールで乗り切ります。



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2011年7月 2日 (土)

プリミティブのデフォルト。

俺はこれを待っていた。
長年待っていた。

Default Primitive settings for Softimage 2012

スヴァらし過ぎる。
プリミティブの設定、つまり分割数やサイズなんかを記憶しておけるプラグインですね。

例えば sphere なんか、デフォルトの 8 x 8 のまま使ったことなんてほとんど無い。
cube のサイズを 8 のまま使ったこともほとんど無い。
毎回手で直すのはめんどくさい。
でも習慣で、もはや手がそういう風に動いてしまう。
だからまあいいや。
くらいでスルーしちゃってたんですが。


いつか自分でこういうツールを作ろうとは思っていました。
ただ、独自の Get > Primitive メニューを作ることになるので、ほんとは標準の Get > Primitive で出来ればいいのになーと思っていたんですよね。

そしたらこのプラグインは、標準の Get > Primitive でこれを実現しているじゃありませんか。 2012 の SDK に新搭載の event である siOnEndCommand を使っているようですね。 つまり、特定のコマンドが呼ばれたかどうかを常に監視してるわけですね。 Get > Primitive が呼ばれるたびに、シーンに登場したプリミティブの分割数やサイズを Preference で指定した値で上書きしているんだと思います。 なるほどなあ。


ってことでこのプラグインは 2012 以降でしか動かない。
ううむ、まだ 7 とか 2011.5 とか使うんだけどなあ。
やっぱり自分でも作ろうかなあ。




あ、このプラグインの作者は Ciaran さんじゃないですか。 すごく知識も経験もある人だと思います。 便利なツールやICEのことなんかもインターネット上でシェアしてきてくれた人です。 XSI Base や XSI List などで、この人が発言してると 「おっ」 と思っていつも読みますもん。 「しっかり調べたり、自分で実際に経験があることだけを、ロジカルに書く人」というイメージがあります。  インターネット上のCGの話って、俺もそうですがなんとなく感覚で発言するというか意外とテキトーなことを言う人も多い中、この人は最も信頼できる人のうちの一人だと思います。

へえ、ニューヨークなんだ。 2009年から 2010年にかけて Psyop にもいたみたいです。ほうほう。

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