Hierarchical Scaling。
Local Transform のプロパティの中にある Hierarchical Scaling って何に使うんだろうなーと思っていたんですがね。 あんまり使わないしまーいーや、とスルーしてたんですが。
どうやらスケーリングを親からどう引き継ぐかの挙動を決めているらしくて、他のソフトウェアからデータを持ってきた場合などで、その計算方式が違うと正しくスケーリングされない(シアーがかかってしまったり)するらしい。それを防ぐものらしい、としか思ってなかったんですが、今日その効能を実感しました。
Instance にマイナスのスケールを入れてシンメトリにしたかったのだが・・・・。
対称になってくれない・・・・(;Д;)
Model の下にキューブがあります。緑色のオブジェクトです。
その子供に、XSI男さんが二人います。 彼らは、それぞれ独自にローテーションされています。
この Model を Instance します。
左右対称にしたいので、Instance のスケールX を - 1 にします。
すると、左右対称になってくれるのは親であるキューブだけなんですね。子供である XSI男さんたちは、向きが対称状態になってくれません。
この時、二人の XSI男 の Hirerarchical Scaling はオンでした(デフォルトのまま)。
そこでこれをオフにすると、
ちゃんと対称状態になってくれますた。ヽ(・∀・ )ノ
子供が親からスケーリングを引き継ぐ時に、親の軸でスケールするのか自分の軸でスケールするのかを決めているようですね。 デフォルトのオンだと自分自身の軸でスケールされ、オフにすると親の軸でスケールされるようです。 今回のような Instance にまるごとスケールをかけて対称状態にしたい場合は、オフが望ましいということになりますね。 最初オンだった時は、XSI男さんたちは自分自身のローカルXでスケールされていたため、その場でXが反転していただけだったのですね。
ということを実証するために実験。
男さんたちのジオメトリをいじり、明白に左右対称を崩しておきます。
その上で、最初と同じく Hierarchical Scaling をオンにしてみると、
やっぱりね。 自分自身がその場でXスケール反転していただけでした。
今思えば過去に、Instance にマイナススケールを入れたら、元Model に含まれる子供のパーツの向きが Instance 上でおかしくなってしまい、泣く泣く Instance をあきらめて普通に複製したことが何度かあります。 なんだあ、ここをいじれば良かったのかあ。 リグの都合とか無ければ、これで良さそうじゃないか。 早く言ってくださいよハゲ
いつからこのオプションが付いたのか知りませんが、ずっと昔から、ヘタすると ver1.0 からあったのかもしれません。 ノーマークでした Orz
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コメント
早速役立ちました!
ありがとうございまーす!
投稿: Mitsuhiro Arita | 2011年3月15日 (火) 05時03分
あ、役立ったのですか(゚∀゚)
東北の復興には何も役立ちませんが Orz
投稿: junki | 2011年3月17日 (木) 12時13分