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2011年1月15日 (土)

ICE デフォーム。

大英帝國の Paul Smith さんが、素敵なビデオをアップしてくれてましたよ。

ICE BASICS making a simple deformer from Paul smith on Vimeo.

ICE を使った Shrink Wrap デフォーマの作り方。
実に明快でわかりやすいビデオでした。
かなり基礎的なレベルであり、ICE を普通に使っている人には別に目新しいことはないかも知れませんが、俺などはせいぜいパーティクルを飛ばしたり、メッシュをタービュライズで少しランダム変形させたり、というような使い方しかできていないので、とても参考になりました。比較的初心者な方にはすんげえお薦めです。


XSI Base のスレッド。
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=34;action=display;threadid=44189

Poobyさん = Paul さん

彼が言うには、半年前までは ICE なんて全然知らなかったそうです。今は中毒だそうです。

そして・・・

I think next week I might start doing a bunch of short videos on ICE, aimed at people like me who have ( or in my case, had) no idea really what a vector or an array is.

「かつての自分のように、Vector やら Array やら、ハァ? な人のために、来週から短い ICE のビデオをいっぱい作り始めると思うぜよ」 だそうですよ! 期待してしまいます。 今回のビデオと同じ明快さをもって説明してくれるなら、こりゃもう i3D や DT なんかよりも遥かに有益なビデオになります。 短いのをいっぱい、という所も良い。 長いと追っかけ切れなくなるし、小技の組み合わせこそが ICE の真髄だと思うしね。





Paul さんは、デフォーメーションのプロですね。フェイシャルや筋肉など、メッシュのデフォーメーションに命をかけている人に見えます。彼の Vimeo のビデオを見てもわかります。 過去に XSI Base 上で、何度も彼のデフォーメーションスレッドを見ています。

フェイシャルデフォーメーション永久保存版スレッド。
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=6;action=display;threadid=39214
ビデオファイルがダウンロードできます。すんげえ参考になりました。面白いです。まだ仕事に活かせてないけど。

もうひとつ、
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=6;action=display;threadid=33890
こっちはもっと古い。 当時は追っかけて読んでたはずだけど、だいぶ時間が経ったので内容忘れちゃったな。読み直さないと。

さらに、
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=1;action=display;threadid=41341
こちらは、「筋肉シミュレーションのチュートリアルビデオを作ったら、あんたら買う?」 というスレッドですね。 Paul さんは有償のチュートリアルビデオの作成を企んでいるようです。当時からずいぶん時間が経ってしまい、未だ実現はしてませんが、今から半年くらい前の書き込みでは、忙しくてまだ作れてないけどあきらめてはいない、と仰ってます。 待ちましょう。

さらに、
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=9;action=display;threadid=42551
これは俺も一枚噛んでまして、実に楽しかった。 どうやら Paul さん、独自のフェイシャルキャプチャのワークフローを持っているようなのです。 顔の動きをビデオで撮り、トラッキングし、XSI の null などに食わせてデフォーマとして使う、という、まあしくみから言えば普通のフェイシャルキャプチャワークフローだと思うんですが、専用のソフトウェアを使うのではなく、FXTree でトラッキングしていたみたいなんですね。 

俺は FXTree をよく知らないのですが、彼が言うには FXTree は4点しかトラッキングできないから不便で、AE でトラッキングしてそのデータを XSI に持ち込みたいけど、なんかいい方法はないか、という話でした。 しかし特に良い方法は挙がってきませんでした。 そして Syntheyes でもトラッキングしているそうで、Syntheys が出す2Dトラッキングのデータ(テキストファイル)を出して 「これを XSI に持ち込めれば、まあそれでもいいんだけどね~」 的な話でした。 そのテキストファイルを見てみると意外と単純だったので、試しにインポータを書いてみたら割とすんなり行って、Syntheyes To XSI なスクリプトが出来ていったのでありました。 スレッドの中からダウンロードできます。 一応ちゃんと動いているようには見えますが、実行速度遅いです。俺は Syntheyes を持っていないので、色んなデータでの検証は全然していませんが、Paul さんが喜んでくれたのでよしとします。

ちなみに Syntheys は、まず2Dトラッキングをしてそこから3Dトラッキングデータを生成するそうですが、標準の Syntheyes の機能では最終結果である3Dトラッキングデータしか XSI に持ち込めないそうですね。 でも彼の場合は、Z を無視した XY スクリーン座標上での2Dトラッキングのデータが必要だったみたいです。 最終結果の3Dデータではなく前処理としての2Dトラッキングデータを XSI に持ち込みたかったのですね。 そしてその2Dデータは、テキストファイルでなら書き出せるので、あとはこれを XSI に読み込むインポータさえあればいいから、誰かどうにかしてくんない~? な流れになったので、俺が噛んだのでした。 なのでこのインポータは、Syntheyes の2Dトラッキングデータのインポータです。 3Dトラッキングのデータは、FBX だか dotXSI だか知らないけど標準機能で問題なく XSI に持ち込めるそうですからね。

そしてこの時の経験から、データのフォーマットさえ単純ならば、テキストファイルに書かれた数値を null の動きで再現するインポータを書くことはさほど難しくないということが判り、後に アエと XSI の開発につながったのでした。



いやあしかし Paul さん、ひとつの分野にこれだけ情熱を注ぐって、カッコいいですねえ。一貫してます。 ちゃんと結果出してるし。 あっちこっちに手を出しては散らかして広く浅くつまみ食いをするだけでどうにか引退の日まで乗り切ろうしている自称ジェネラリストの俺には、まぶしいです。嫉妬します。 ほら、昨日まではラゴアやってたのに、今日はもうデフォーメーションに気持ちが行っている。 そういう男ですよ俺は。



もひとつ、デフォーメーションとは関係ないけど、彼の話。
http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=5;action=display;threadid=43773
なんと、彼は森の中にある古いお城で仕事をしているそうです。 このスレッドの後半で、彼が書いてます。

信じないなら、Google Map でこれを見よ、だそうですよ。

大きな地図で見る

わあステキ。 (*゚∀゚)=3 いいなあ。 





なんだか、Paul さん特集になってしまった。
ビデオ期待してますよ Paul さん。
いつかそちらに行った時は、ぬる~い黒ビールをパイントグラスでやりましょう。



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コメント

こんばんは。
Paulさんすごいなーって見てて、フェイシャルデフォーメーション永久保存版スレッド先のデータをDLしてみてビックリ。
数年前?にDLしてました。しかも1~5くらいまであった気がします。
まだHDDに眠っているはず。
まさかあれがPaulさんとは知りませんでした。
XSIはなんだかんだ、魅力的な機能が豊富で私もいろいろ浮気してしまいます…

投稿: AnimationRyukyu | 2011年1月17日 (月) 04時37分

こんにちは。オリオン呑み尽くしました。ご馳走様でした。

XSI の機能が魅力的なんじゃなくて、Paul さんのような人間が魅力的なわけですよ。永久保存版スレッドの話も、XSI の「フェイシャルデフォーメーション」の機能を使っているわけじゃなくて、色んなことを上手く組み合わせてる感じですからね。

でもまあ、この組み合わせの自由度が XSI らしさなんじゃないかとは思いますね。大昔 Max を数ヶ月使った経験だけで言うと、わぁ、Max は組み合わせが効かねえなあ、それ用の機能がないとできねえなあ、XSI ならすぐなのになあ、とか思いました。2002年頃の話なので今はまた違っているでしょうから、一概には言えないですが。っていうか俺の Max の使い方が浅いだけというのが大いにあるはずですが。

デフォーメーションもラゴアも NEST も、全部やってたら人生時間がいくらあっても足りません。もうちっとターゲットを絞りたいところですが、根っからの浮気性に加えて、絞らずにやらないと俺のCG屋生命は絶たれてしまうのではないかなどという強迫観念があり、今日もふらふらとさまよっています。ちなみに最近 i3D の Mental Ray のチュートリアル買いました。半額セールだったのでつい・・・・。

投稿: junki | 2011年1月17日 (月) 11時49分

分かりやくて良質なチュートリアルですねー。
今までノードとか意識してICEのビデオを見たことが無かったのですが、
これはあまりにもシンプルだったので、ちゃんとノードも理解しつつ見ることが出来ました。
そして初めてICEに嫉妬…。面白そう…。ざわ…。

投稿: ひらく | 2011年1月17日 (月) 16時20分

ひらくさん、会社にいっぱい ICE あるでしょ? いじり放題じゃないですか。
ICE Flow で Maya とも行き来できるし。

さあさあ、どうぞ。

「 早くはない 遅くはない 始めたら始まりさ
  何度でも 何度目でも 始めたら始まりさ 」

SION さんの歌より。

投稿: junki | 2011年1月17日 (月) 16時56分

まだsoftimage2011 SAPがマシンにインストールされてないんですよねー(;^ω^)
でもお蔭様で、使えるようになったらいじってみようかなというモチベーションが湧いてきましたw

studioNESTも面白そうだし、今後もSIからは目が離せません

投稿: ひらく | 2011年1月18日 (火) 15時14分

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