« 裸ゴア。 | トップページ | AddCamera 高速バージョン。 »

2010年8月 8日 (日)

玩具物語参。

ToyStory3 を観てきたんですがね。


いやあ、もう、文句ないです。完璧です。
ちょっとくらい突っ込みどころ作れよ。
ちょっとくらい文句言わせろよ。
まったく腹が立ちます。


俺ごときが語ることはありません。あらゆる方位において完璧だったと思いました。以上。
語る気もないのにブログに書いてすいません。



去年の SIGGRAPH ASIA 初日の前日に張り切って観に行ったカール爺さんは最悪でした。俺はアレ、ダメでした。 絵はもちろんスヴァらしいんですがね。。。 お話がね。。。。 あ、今調べてみたら SIGGRAPH ASIA の記事の中で悪態をついてますねw


それと比べてこの ToyStory3 は、なんて完璧なんでしょう。絵もお話も。


ど頭のシークエンスでまず恍惚悶絶エクスタシーでした。美しい。パッと見でまず思ったのは色が美しい。まあ、いつもの「ピクサー色」と言ってしまえばそれまでかも知れませんが。 でも当然色以外も美しいです。

キャラのアニメーションは、今さら飛びぬけて良いとかは思いません。俺の目が腐っているだけかも知れませんが、ピクサーのは昔からスヴァらしかったです。今作で特に進化したとかは思いませんでした。いつもと変わらず超絶スヴァらしいというだけ。
でも今、1や2を見直すと、アニメーションの質やレンダリングの質でやはり差はあるんでしょうねえ。つぶさに比較してみたい気持ちと、そんなことしたくない気持ちと、両方あります。

ゴミ処理場のシークエンスの物量感はなかなか来るものがありました。赤いサルの玩具の大群もなかなか来た。ピクサーでこういう物量感のあるショットは珍しいような気もしたけど、そんなことはないか? ピクサーはあまりモブがどうしたとかシミュレーション云々とかダイナミクスくささに走って欲しくはないけど、まあ 2012 のようなそれのみでゴリ押ししているクソ映画とは違います。 あと、随所で出てくる、巻き上げられて舞う紙とか葉っぱの動きがとても良いんですが、ああいうのは手付けなんでしょうかね? やっぱりシミュレーションするんですかね?

タコのおもちゃの触手の動きをつぶさに観察してしまいました。なぜでしょう。

お約束の付属短編は「デイ&ナイト」という作品でしたが、作画によるセルアニメーションが出てきて焦りました(作画だよね? CGだったらこれもある意味焦る)。 ええと、すいません、このデイ&ナイトの技術的なチャレンジは、なんだったんでしょうかね? 毎回ピクサーの短編は何かしら技術の実験になってますよね? 何を実験したのかあまりわかりませんでした。

ステレオ3Dは必ずしも良いと思っていないのですが、この作品はステレオ3Dであることはあまり気になりませんでした。アレかな、お話がスヴァらしすぎて没入しちゃっただけかな。 あんまり絵をつぶさに見た気がしないです。たぶんお話に没入してました。 でも、ど頭のシークエンスの奥行き間は気持ち良かったですね。

吹き替えで見たのですが、ほんとはあまり吹き替えは好きではないんだけど、今回は全然気にならなかったな。これも没入したからか?


ピクサーの映画を観ると、いつもCG辞めたくなります。具体的に何をどう比較しているというものでもなく、なんとなくですが、ピクサーと比べたら俺のやっていることなんて何かの冗談と同じです。冗談をかまして一応は給料もらえているんだからほとんど奇跡、もしくは経営者はマゾです。
技術的な意味でのCGそのものが人を感動させているというわけではないのでしょうが、ともかくもCGで作られた映像は人を感動させる力を十分に持っているということをピクサー映画は長年証明し続けているわけです。となると、俺は本当の意味で誰かを感動させたことは一度でもあるだろうか、と思ったらもう orz なわけですよ。業界の片隅で地道にやっていければいいという思いと、やるからには人を感動させたいし人から「感動したよ」と言って欲しいという思いが、わやくちゃになって襲ってきます。第1作を観たのが96年か。ほぼ俺のCGキャリアと一致する。アフォか。俺は何をやってきたのだ。


エンドロールで宮崎駿と鈴木敏夫の名前が出てましたね。トトロが出てたからね。 たしか、Special Thanks とかそういうクレジットだった気がする。序列的にはアップルのジョブスさんに続いていたかな。

ピクサーの映画は低年齢層も十分にターゲットに入れているつもりだとは思うんですが、この ToyStory3 はどっちかというと大人もしくは高学年向けなのではないかなんて思いました。例えば小学校低学年でこれを見ても、玩具を大切にしたくなるような感動はさすがに生まれないのではないかな、なんて想像しちゃいます。高学年なら大丈夫かな。 ま、生き生きとしたキャラクターが動きまくっているので、小さい子供が見ても楽しめるとは思いますけどね。でも低学年じゃ1時間半とかは無理かしら。どうかしら。



いやあしかし、玩具は捨てちゃダメですね。ほんとにそう思いました。単純なんです俺は。ガキの頃に持っていた玩具って、今はもう無くとも忘れられないですからねえ。マジンガーZのジャンボマシンダーは宝物でした。兜甲児のヘルメットもあったはず。V3の変身ベルト(ダブルタイフーン)もあったはず。コンバトラーVの超合金もあったはずだ。キョーダインのグランゼルもあったと思う。あっ、ロボコンのあのロボット、名前はなんだっけ。緑のやつ。それもすごく好きだった。月岡ランドで買ってもらったはずだ。ミクロマンもあったぞ。ジャイアントアクロイヤーを買ってもらうために色々画策した気がする。 あと、さらにさかのぼってたぶん3歳か4歳のクリスマスか何かの時に枕元に置かれていた、アレは何ていう玩具なんだろう、鉄砲の形をしているんですが、取っ手をぐーーーと引くと負圧が高まり、取っ手をグッと押すと凧糸のついた弾が発射されるという、民具のような素朴な木製の銃の玩具です。朝起きて枕元でそれを発見した時の感動をうっすらですが覚えています。アレは俺の人生で一番古い記憶のひとつではないかな。 

・・・・これらの玩具はもちろん、もはや全部ないです。いつ破棄したのか、あるいは自分で破棄したのか親が破棄したのかすら覚えていない。うう、なんだか猛烈に淋しい。。。。


でもひとつだけ、当時から持っているものがあります。さっき探したらありました。
Img_0072

勇者ライディーンの弁当箱! ああ、この弁当箱で何食の弁当を食ったことか・・・・。
これだけは2010年になった今でも、手元にあります。嬉しい。ずっと大事にとっておこうと思います。

東北新社って書いてあるな。へえー。


念のため言っておくと、オリジナルのライディーンですからね。2007年に作られたライディーンではないですよ。

どうでもいいけど、この 2007年版のライディーンは、主人公の名前が俺と同じなんですよね・・・・。 CGの一部を俺の後輩が作っていたこともあり、ベンキョのために全話数視聴したんですが、アニメの中で自分の名前が出てくるってのは実に居心地悪いものでした。主人公なので、色んな登場人物から何度も呼ばれるんですよ。 おーい junki~。 ねえ junki くん。 そのたびにビクっとするんです。ほんとに居心地の悪いアニメでした。




わっ 久しぶりに見た ど頭のT光、すげーかっこいいじゃない!



.

|

« 裸ゴア。 | トップページ | AddCamera 高速バージョン。 »

コメント

久々にコメント致します。
ライディーン懐かしいですね!子供の頃に結構でっかいソフビ人形持ってたの思い出しました
あと母親の実家で、ザンボット3の調合金の羽を叔父に踏まれて壊されたの思い出しました^^;
ピクサー良いですよね・・・
ToyStory3みたいなぁ・・・でもみたら
実機に吐き出したデータがうまく表示されずに四苦八苦してる自分がむなしくなりそうです

投稿: アサクラ | 2010年8月10日 (火) 02時58分

ToyStory3では3Dカメラの左右の分離の距離が狭いそうです。
人間界とは違ったオモチャ目線(=ウッディ目線)で距離を設定することで
ストーリーに没入しやすくなっているのだとか。
最新のテクノロジーを使いつつ、前作の世界を忠実にするため
前2作に参加していたベテランのアニメーターと検証を繰り返して画作りをしたとも
映画パンフレットに書かれていました。

せっかく楽しくて素晴らしい映画を観たのですから
その幸せにどっぷりと浸かってましょうよ!
空しくなってるなんて、なんか勿体無いですってば

投稿: aki | 2010年8月10日 (火) 12時03分

あー、ライディーン懐かしい!
懐かしさと感動が渦巻いて、さらにトイストーリー3の感動も渦巻くと言う恐ろしい文章です。
おれも人を感動させるためにCGやり始めたのに、まったくもって叶っていないので
そろそろそういうところから卒業したいもんです。

投稿: garu | 2010年8月10日 (火) 16時24分

アサクラさん、同世代ですなあ。
俺ザンボットは見てなかったっけなあ。どうだっけ。Toy3 は必ず観てください。


akiさんどうもどうも。
あれ、ステレオの分離の距離が小さいとかそういう話、俺もどこかで読んだなあ。どこだっけ。
ピクサーを見た後の空しさは、いいんです。あれが俺にとってのピクサーの読後感なんです。 ピクサーは、絶望を味わわせてくれるくらいの存在じゃないと俺困っちゃいます。


garu さんご無沙汰す。garu さんはライディーン世代か? もうちょい下な気も。
感動させたりニヤリと笑わせたり時には怒らせたり、人の感情に変化を起こさせるというのは、なんつうか、麻薬のような気がします。自尊心? 虚栄心? 俺様が見る人に何らかの心の動きを与えているんだ、という自負? だからスルーされると困りますよね。 スルーされない絵を作りたい、のかなあ俺は。そこまで大きく考えているわけではないのですが・・・。 現実は、いつもスルスルとスルーされてますがね orz

投稿: junki | 2010年8月13日 (金) 18時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/217974/49089302

この記事へのトラックバック一覧です: 玩具物語参。:

« 裸ゴア。 | トップページ | AddCamera 高速バージョン。 »