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2009年10月 9日 (金)

おおさか。

唐突に大阪に行ってきたんですがね。


ご縁がありまして、大阪にあるアートな専門学校のCG課で授業を持っている酒飲みの某氏に連れられ授業にお邪魔し、学生の作品に対してエラソーに言いたいこと言ってきました。

今まで何度か似たような経緯で専門学校を訪れたことはあるんですが、俺自身専門学校も美大も出ていないので、ガッコーという場所の雰囲気もシステムもよく知らず、どういうことをやっているのか未だに理解してません。

Img_0004

とりあえずマシンがいっぱいあって、Max や Photoshop が立ち上がってて、生徒たちが楽しそうにあーでもないこーでもないとやっていました。 この授業は自習もしくは課外授業みたいな、ちょっと特別ものなのかな。 それともガッコーというのはいつもこんな感じなのかな。


プロの指導のもとショートムービーを作るそうで、静止画をつなげただけのムービーコンテ(やつらは「動(どう)コンテ」と呼んでいた)ができており、キャラクタやプロップのモデリングとテクスチャを進めているところでした。

ムービーコンテを見せてもらったんだけど、これがまた超大作でね。よくありがちなコメディなんですが、なかなか盛りだくさんな内容で、こりゃー作るの大変だぜ、どのレベルに落とし込むかまだ見えてないんでしょ、あと2~3ヶ月で完成ってほんとなんかい、と心配になってしまいました。

コンテはとりあえずつないだだけで尺もカット割りもちゃんと見えていないような感じ。 でもキャラクタはもちろん、背景や小物などのプロップ類はガンガン作り込んでいる。こりゃーまずいでしょうということで、アニマティクスを作ることを激しくおすすめして来ました。 

やっぱまずはレイアウトを決めないとね。画面に見えるものと見えないもの、無いと成立しない重要なものと無くてもかまわないどーでもいいもの、これがわからないことにはプロップなんて作りようがない。というより作ったはいいけど全然画面に入らなくて無駄だった、ということになるのが火を見るより明らか。大雑把なアクションとカメラも決めてしまわないと、モデリングやテクスチャリングにどの程度ディテールが必要かもわからない。またはどういうリグを組まないといけないかも見えてこない。 さらに、説明がちゃんと説明になっているかなど映像として欠陥がないかどうかの検証もできない。

個々の要素としては全くの仮で良い。でも全体を見渡した時に映像としてはすでにちゃんと意味をなしている、すでに成り立っている、表現したいことはちゃんと伝わる構造になっている、というアニマティクスを作らねばならない。個々の要素はダミーでありモデルもライトもモーションも細かい部分はまだ作りこんでないというだけで、全体としてはもう本番とほぼ変わらないという所まで追い込んでしまえば、もう半分以上完成したも同然。検証はすでにこの段階で終わっており、完全に完成形が見えているので、あとは個々の要素を盲目的に本番のものへと差し替えていくだけでアラ不思議、こんなにちゃんとした映像ができちゃった。 ということになるんですよ、逆にこれやんないと無駄な部分に無駄なエネルギーと時間を使った挙句、最後は時間切れで尻切れトンボの作品になっちゃいますよ、という話をエラソーにしてきました。 


あとはイマジナリラインを整理しましょうという話くらいか。意外とプロの漫画家とかでもいい加減になっていることが多いイマジナリライン、これを無視して映像作品を作るわけにはいかないでしょう。 敵対する二人の登場人物の向きがショットによってあっちゃこっちゃになっていたので、これじゃ見ている人が混乱するでしょう、という話をしました。


生徒に聞かれたのでモデリングのトポロジの話も少し。  こんな風に一点に線が集中してはダメですよ。  この流れのサーフェスに、こんなにも違う流れの突起物が付いているんだから、せめて根元はぐるっとループしたエッジを付けましょうね。  ここは関節でしょう?どの向きに曲がるのかな。このエッジの向きだとその方向に曲がらないよね。   ここ三角四角五角全部隣接してるね。テクスチャ貼れないですよきっと。スペキュラなんかボロボロよ。  などなど、正しいエッジループができてないとデフォーメーションもUVもシェーディングも全部困りますよというエッジループ教信者的話や、男は四角で行きましょうこれをペヤングモデリングと言います、などという話をしてきました。



専門学校の先生って、こんな感じのこと教えてくれるものなんだろうか?
でもこういうのって、人に教えてもらってもダメなんだよなあ。さんざんモデリング進めて、もう元には戻れない段階まで作りこんでから骨入れたら全然上手くデフォーメーションできないことが判明して、修正できるレベルじゃないから泣きながらゼロから作り直す、みたいな本当に痛い思いをしないと、身に付かない種類のものだと思うんだな俺は。 教えてもらったことを盲目的に真似はするけれど、意味をわかっていないために他のことに全く応用できず、似たような別の場面で同じ失敗を繰り返してまた泣くという光景を、いったいどれだけ見てきたことか。 もちろん俺自身も、どれだけ泣いてきたことか。成長の糧は涙の数なんです。笑顔の数なんかじゃありません。

「専門」学校と言うくらいだから、なるべくその辺は専門的に教えてあげた上で、専門的に体験もさせて、専門能力と専門知識をがっつり叩き込んで業界に送り込んできて欲しいですね。がんばれ若僧。未来のない業界へようこそ。けけけけけけ。


それにしても、男の子より女の子の生徒の方が断然元気がありましたね。大阪だからなのかな? やたら明るくて楽しそうな女子たちと、やたら控え目でおとなしい男子たち。 野郎どもはもっとこう、ギラギラとしてないとなあ。おっさんエラソーなこと言うとらんで手本見せーやゴルァ くらい食いついてこいや大阪青年。




夜は大阪の街に行ったのですが。
あの一帯はミナミ、っていうんですか。
大阪は初めてだったので、色々と驚きました。

Img_0006

なんつーか、カオスな街ですねえ。
いたるところに店店店。看板看板看板。人人人。
こんなに広いエリアに渡って、ずーーーとカオスが続いている。
やっぱり商売が盛んな土地なんでしょうか。みんな商いをしているようにも見える。
飲み屋ありすぎ。
ドヤ街はリアルで。
遊郭街はトラディショナルで。
いやーカオスだ。
おねいちゃんはケバ可愛いですね。
男も若干ケバいか。
商人は皆愛想いいですね。
それにしてもこの看板。
マテリアル10000種類テクスチャ50000枚みたいな。
統一性の無さで統一されているという。
いやーカオスだ。


軽くカルチャーショックでありました。
また行きたいなあ。
だれか大阪の人いますか。お友達になって下さい。また飲みに行きたいです。
楽しい街でした。




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コメント

hi junki!

yeah! let's meet in osaka. sorry, couldn't meet you last time because of being in osaka (and bimbo) is still too far to travel tokyo for a drink alone! hahaha!

anyway, i let you know next time ;-) *promise*

robert

投稿: Robert | 2009年10月15日 (木) 20時26分

Hi Robert,

Osaka is fantastic place to visit, you should go someday.
Someday I should visit your country too, since Germany is the world famous place for beer.

Yeah let me know when you are available for drink with me in Japan.

By the way let's do that without Italy next time. :D

投稿: junki | 2009年10月18日 (日) 17時39分

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