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2009年8月12日 (水)

展示。

SIGG2009シリーズ。エキシビジョン(展示)の感想を書いてみるのですが。

Ceil
いや、この写真は SIGGRAPH 初日のもの、展示は2日目からなので、まだ各ブースが建て込み中の時のものなんですが、トラスな天井があまりにもカッコ良かったので撮っただけなんですがね・・・。

ともかく今年の展示は規模が小さい! そもそも会場の広さが、あれっ?と思うくらい狭いんですよね。 んー こんなもんだっけ? もっとこう、ガツンとお祭りになってるんじゃなかったっけ? という感じ。 実際に出展社数も来場者数もずいぶん減ったそうです。 各ブースの規模も小さく見える。嘔吐デスクのブースなんて、去年の3分の1くらいの大きさだったように見える。  Lightwave のブースは見つけられなかった。たぶん出展してなかったんだと思う。 ZBrush も去年はあんなにでかいブースがあったのに、今年は無し。 ILM も Job Fair(就職活動用)には出していたけど通常のブースは無し。 やっぱり不況の影響なんですかね。
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こんな感じ。がらーんとしてます。人を掻き分けなくても歩けます。

SIGGRAPH 歴が20年だか30年だかの詳しい人から聞いたんですが、場所の問題も大いにあるそうです。ニューオーリンズというとアメリカでは有名な観光地ではあるけど超ど田舎。アクセス悪い。周りに映像産業もない。だからロスでやる時なんかと比べて圧倒的に集客が悪くなるそうです。 日本で言うと、SIGGRAPH ASIA in 草津温泉! 草津町役場前町民体育館で開催! 最新の映像技術と湯もみの癒しを!  SIGGRAPH 公認宿泊施設「ホテルニュー草津」から体育館まで毎日シャトルバス運行! みたいなもんですかね? 草津温泉は有名だしとてもいい場所だけど、CGのイベントやるのはどうよ、みたいな。 個人的には草津温泉大好きなので歓迎ですけどね。冬だとなお良し。

ちなみに来年はロスです。再来年はなんと、バンクーバーだそうで。



ピクサーのブースは相変わらず盛況。やはり UP が前面に押し出されていましたよ。
Pixer1

朝イチで配布するポスターには長蛇の列。昼イチで配布するティーポットにもすげー長蛇の列。 展示会場の外周がその列で埋め尽 くされているような感じなんですね。

Pixer2
ポスター配布に群がる亡者たち。後ろまでずっと列が続いています。

さらに、
Pixer3
会場の外周をぐるっと、亡者の列が続いています。ピクサーブースは遥か右奥の方。ぜーんぶポスターおよびティーポット狙いの亡者です。 この集客力をアテにして、他の出展者が列に並ぶ亡者たちにチラシ配ったりしています。 いやー すげーよほんと。

記念にと俺も亡者の列に加わって両方もらってきましたが、ポスターもティーポットも金かけてるなあ、って感じ。あれだけの人数に配れるほどの数を用意しているのもすごいけど、ポスターは品質もかなりちゃんとしたものでした。
これ。
Crw_1553

ティーポットはまあ、中国製のいかにも安物という感じは否めないけど、ピクサーの3D立体映像化の勢いを反映して3D立体視のメガネをかけた可愛いやつでした。

Img_1551
ちゃんとした紅茶の缶みたいな器に入っている。いやー、ほんとすごいねこの会社は。



Mac が多い! 展示会場でも、論文発表などのセッションでも、プレゼン用に使うマシンは Mac の方が多かったと思います。 展示会場でソフトウェアをデモしているマシンも、例えば CINEMA 4D のように Mac用もあるソフトウェアの場合は Mac を使っていた所が多かったですね。 Boot Camp もあることだし、これからは Mac をためらう必要はなくなっていくのかもしれません。っていうかすでにためらう必要ないですか。どうなんでしょう。個人的には、大量の連番ファイルなどを扱うのに MacOS の Finder よりも Windows の Explorer の方が適しているように思えるって程度で、ファイル整理やら画像閲覧などの問題がなければ Mac でも全然構わん、というかむしろ Mac の方がいいかも、くらいの気分はあるんですがね。 でもアレか、やっぱり Mac の方が本来の目的と照らし合わせると無駄が多いような気はしてしまうな・・・。 うーむ、試しに職場で買ってくれないかな。
ちなみに俺はもともと Mac でCGを始めた人なので、Mac には偏見も抵抗も無し。PowerBook G4 使ってるし。すっげー古いやつ、Macintosh SE30 だっけ、そんなものも持ってるし。Sad Mac で起動しないけど。 初めて自分で買ったCGができるコンピュータは Quadra840AV だったなあ。 今後 Mac 回帰になるのかね。それもいいね。


Vue は去年と同じく、それなりの規模のブースでデモしてました。
Vue1
Vue8 で XSI からも直接色んなことができるようになったのかな? 前からそうなのかな? よくわからんけど、ちょうど XSI を使ってデモをしてたのでしばらく眺めてました。

Vue2

なんだが、コトバの説明ばかりでなかなか進まないじれったいデモで、つまんないなーなどと思っているうちに、しまいには XSI 様が瞑想に入られてしまいました。

Vue3
うーむさすが XSI 様。 Vue だろうが何だろうが、XSI 様の瞑想に勝てる者はいません。

Vue4
再起動後にデモを再開、プレビューレンダリングを始めたものの、いやあ、遅い。タイルがさっぱり進まないとですよ。XSI 様のせいなのか Vue のせいなのかわかりませんが、時間もないので続きは見ないまま立ち去ってしまいました。


NextLimit もそれなりのブースを出してましたが、プログラムを見ると Softimage 系のことが何も書かれていない。Maxwell はその後どうなったんでしょう。なんとなくがっかりしてロクに見ないまま素通り。ほんとはソフトウェアに関係なくちゃんと見て来るべきなんだが・・・・。


Maxon のブースで CINEMA 4D をやっていて、えっと、何て名前なのかな、エフェクトを作るため?のようなシステムのデモを初めて観ました。
Maxon
なんかこう、カーブに沿わせて増殖させたオブジェクトにランダムに回転を与えたり・・・・みたいなことをしてましたね。キーフレーム打ったりするんじゃなく、プロシージャルに色んなエフェクトを作るシステムなんですかねこれは。まったくよく分かってないんだけど、意外と使える場面が多そうな、ICE よりは手軽にできそうな気がしたんだけど、どうでしょう。



CHAOSブース。
Chaos
先日も書いたように、XSI 版 VRay のことを聞いたら、実にぶっきらぼうに「今年はない」。 以上。終了。さようなら。



Cebas ブース。
Cebas
先日書いたように、XSI 版 finalRender のことを聞いたら、実に恨みったらしく「嘔吐デスクのアフォがサポートしてくれなくてまったくもうほんとにもう」以下300秒間怨嗟のコトバ。 ご愁傷様です。 Max の ThinkingParticle のデモもチラッと見てきましたが、いやーなかなか良いなあ。オブジェクト破壊システムが、実にうらやましい。誰か ICE とかで作ってくれませんか。ICE でトポロジの書き換えができるようにならないと無理ですか。




デジタルドメイン。
Dd
ベンジャミンバトンのライティング関係のメイキングを1回だけ観ました。面白かったー。他にもコンポジットの話や、トランスフォーマーの話もあったのに、時間がなくて観れなかった。残念です。 でも、展示ではなく、Talks などのセッションでDDはいっぱい登場したので、それなりにDDの仕事は見れました。 やっぱり SIGGRAPH で話す内容は、DVD や BD の特典映像なんかよりは遥かに密度が濃くて面白いですね。当たり前か。一般向けじゃなくて映像屋向けですからね。



リズム&ヒューズとブルースカイスタジオ。
Rh 

Bluesky
メニューを見ると映画のメイキング系、しかも BodyPaint を使ってどうたらとか、特定のソフトウェアにも焦点を当てながらやるような(提携してるのか?)感じの映画系メイキングを色々やってたみたいなんだよなあ。ナイトミュージアム2とか。 時間がなくて全く観れず。残念です。



nVIDIA と ATI もでっかくブースを出してたけど、なんか興味がわかなくてじっくり観なかったなあ。なんか俺、もっと包括的に調査すべきなのはわかってるんだけど、どうしても趣味に走ってしまうみたい。



なんとなく思ったんですが、全体的に流行りがあまりはっきり見えない気がしたんですよね。過去の経験では、モーションキャプチャ関係の出展がやたら多い時もあれば、フェイシャルキャプチャとか、なにかしらその時の流行が見えたような気がするんだけど、今年は全体的に散漫な感じとでもいうか、傾向も勢いも感じなくてね。 だからがんばって展示を見ようという気にはなれなかった。 ま、ダラダラと歩いてみただけの感想なので、俺がもっと勉強してから行けば全然違うんでしょうけどね。  あれ? そういえば今年は日本の企業の出展ってあったのかね。記憶にないな。


ちなみに、ニューオーリンズのコンベンションセンターはこんな外観です。
Cc
とてもカメラのフレームに収まり切れない、長い長~い建物です。1km か 2km か知らないけど、ほんとに横に長い。 中の廊下は確実に陸上競技ができます。 SIGGRAPH 2000 でも訪れているんだけど、なんだかさほど印象がなくて、今回初めてその長さにビビりました。 ハリケーンカトリーナの時は、このコンベンションセンターが避難所&死体収容所として使われているのをニュースで見てビビりました。 街はすっかり復興してましたよ。 ま、このコンベンションセンターの周りは大した被害がなかったようですが。


冷房効きすぎ。2時間座ってセッション聞いていると凍死寸前。
アフォか亜米利加人は。







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コメント

ICE de 破壊
http://vimeo.com/5760723
他にもICE shatterで幾つか出て来ます。

投稿: Mitsuhiro Arita | 2009年8月14日 (金) 10時09分

ちょうど昨日、それチェックしてました。XSI Base でも検証中。http://www.xsibase.com/forum/index.php?board=13;action=display;threadid=40364

記事中の Cebas の破壊プラグインは ThinkingParticles じゃなくて Volume Breaker というやつだったみたいです。
http://www.cebas.com/products/products.php?UD=10-7888-33-788&PID=60
欲しい! Max をパイプラインに組み込むことを真剣に考え出しています。。。。今さらできるのか・・・。

投稿: junki | 2009年8月14日 (金) 13時53分

破片一個一個の形状に説得力ある破壊、って静止画しか作らない場合でも欲しいケースは結構あって、
クモの巣状に割れるガラスとか、どうやったら作れるかjunkiさんに相談してみたいと思っていました。
BlastCodeとか羨ましいなぁと思ってみてましたが、Volume Breakerってのも出たんですね。
SIはホント、サードパーティ弱いですよね…

投稿: Mitsuhiro Arita | 2009年8月14日 (金) 22時29分

XSI はサードパーティーやプラグインに頼らずとも基本機能の組み合わせで大抵行ける、特に ICE は、というのがウリのはずなんだけど、さすがにおベンキョすることが多くなりすぎるので、爆発特化とか煙特化とかのサードパーティ製品は、実務的には欲しくなるところではあります。
でも基本的に、○○効果専用のプラグインとかが増える(Max のような)状況が健全だとも思えなくて、組み合わせの自由度が超高い基本機能、という方が好みではあります。

蜘蛛の巣状に割れるガラスかあ。
俺なら多分、地道に手でやりますw

投稿: junki | 2009年8月15日 (土) 18時44分

私も「組み合わせ自由度の高い基本機能」に賛成です、が
1人、2人の超小規模プロジェクトでは
プラグインでいいから短時間で目的の画が作れて
パラメータの数も程々で制御しやすい方がいいですね。

ICEパーティクルをボリュームシェーダでレンダリングしているのですが
仕事で使えるレベルまでもっていける気がしません。
せめて納品可能な質の炎、爆発、煙、などのプリセットでもあれば、
というのは望みすぎでしょうか・・・

投稿: msk | 2009年8月18日 (火) 20時51分

mskさん、おっしゃる通りです。ほどほどのパラメータ数で、短時間で、ストレートにできるってのが重要ですわね。俺たちハリウッドの巨大プロダクションじゃないですもんね。

その点メンタル霊なんかは最悪じゃないでしょうかね。死ぬほどパラメータあって、どれも意味がはっきりわからず、設定がピーキーで、0.002なんていう扱いにくい値が普通に出てきて、数値変えてもレンダリング結果が変わったように見えず、どんどん数値を極端にしていって、実は他のあるパラメータが特定の状態にない限り効果が見えにくかったりするんだけどそれに気づかず、なんだこのパラメータはゴルァとなり、怒り、暴れ、モニタを破壊します。

ICE パーティクルをボリュームレンダリングということは BA を使っているわけですよね。BA なんてその最たるものですよね。あの鬼のようなパラメータ群。 ちゃんと効果が現れる組み合わせ・もしくは値の範囲というのは、実に少ない・狭い。 来月作者の Holger さんが来日しますよね。彼に聞きまくるのも手かもしれません。でもあのセミナー非常に高価なので、俺は参加を躊躇しています。

AfterEffects で Trapcode の Particular を使うのも手かもしれませんよ。
XSI なら、emFluid と emRenderPointCloud を買うってのはどうですか。動きは emFluid で作り、emRPC でレンダリングする。ボリュームレンダリングではなくツブツブレンダリングですが、すっげー高速だそうです。これに AfterEffects の Vector Blur かますなんてのはどうかなあ、と夢想してます。 俺も試してみたい。買おうかなあ。。。。

投稿: junki | 2009年8月19日 (水) 13時26分

Mootzさんのところですね。
emRPCはサンプルを見てパーティクルの数も多いし
どうせレンダリング重いんだろうなと思っていたのですが
今日初めて使ってみたところ(たぶんハードウェアレンダリングのようで)
パーティクルのキャッシュを吐き出すようにさくさくレンダリングしてくれました。
emFluidはこれからですが
合わせて使うと確かに強力かもしれないです。

現在の仕事で使えるかはさておき
BAの大量なパラメータ群のお相手をして
悶々とするよりずっと建設的な感じがしました。
もしかしたらうまくいくかもしれません。
助言をありがとうございます。

投稿: msk | 2009年8月20日 (木) 20時43分

おおっ msk さんっ emRPC 使えそうですかっ

なんか、手前にあるオブジェクトでマスクアウトすることもできるみたいだし、意外と使えるんじゃないかとは思っていたんですがね。是非チュートリアルとか作ってください。あるいは俺にこっそり伝授してください。 あと、AE あるなら Vector Blur でツブツブがなんとなくつながってくれないか試してみて下さい(魔法系のような、アヤしい感じになっちまいがちだが・・・)。 更に普通のブラーもかけてみるとか(マスクがダメになるけど)。

投稿: junki | 2009年8月26日 (水) 01時53分

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