仲間入り。
嘔吐デスクさんへ仲間入りの儀式。 3December 行ってきました。
いやあ、濃い、とても濃い一日でしたよ。13時スタート19時半終了。途中にどうでもいいソフトウェアのデモをはさんで、4つの濃い公演が聴けました。グッジョブ嘔吐デスク。お世話になります。仲間に入れてください。嘘です。Softimage 部門は今すぐ nVIDIA に売却して下さい。今すぐです。
のっけから Autodesk Softimage|XSI のデモでした。
特筆すべきは・・・・期待を裏切られたわけですが・・・・・デモの内容が・・・・・
今や世界標準となった Push オペレータ on トーラス by ICE ではない!
犬畜生に成り下がったClub bot くんの大群がシリンダを避けて走ったり穴に落ちたりという、ICE 的フロックアニメーションなデモをやっていました。なんだか、XSI が素敵なソフトウェアに思えてくる不思議なデモでした。グッジョブ Softimage 部門@嘔吐デスク。 まいったか Max や Maya の皆さん。 これが XSI の実力だ。トーラスのソフトウェアだと思ったら大間違いだ。
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ILM の上杉さんによる公演。いやあ面白かった。あまりにもソフトで副交感神経を和ませる気持ちの良い喋り方をなさるので途中睡魔に襲われたのは内緒です。
特撮オタクがマットペインターになるまでのストーリーは感動的でした。夢をあきらめてはいけません。岡村孝子さんも歌っているではありませんか。あきらめないでいきましょう。 ってことであなた、ハリウッドで活躍したかったら欽ちゃんに頼みましょう。
でもね、マットペイントの話がいまひとつ見えなかったのですよ俺は。Brazil を利用したスヴァらしい背景制作のワークフローはたっぷり見せて頂きましたよ。でも上杉さん、あなたマットペインターですよね。様々なパスのレンダリングやデータマネジメントの話は参考になりましたが、あなたがどうやって「塗り塗り=ペイント」しているのか見たかったんですよ。だって、いわば Color Pass もしくは Beauty Pass に相当する部分は手でペイントしてるんですよね? そのペイントスキルがあなたを世界のトップマットペインター押し上げたわけですよね? そのペイントの妙を見せて欲しいんですよ。「実は Photoshop のブラシツールしか使いません」 とか、「スタンプツールがなかったら自殺してます」とか、そういう話が聞きたかったんですがね。庶民としてはね。 そういうのは企業秘密ですかそうですか。
人柄の良さがと情熱がにじみ出ているような良い公演でしたマジで。嫉妬します。Electric Image を使っていたという話もなんだか嬉しくなっちゃいました。
セガさんのおばけ屋敷 Sonic はほんとにスヴァらしいですね。全体的にスヴァらしいけど、特にモーションが良いCGはなかなか見ることがないので、嬉しいですよ。
順を追った詳細な流れ、感銘を受けましたよ。全てのあるべき工程を、省略せず手抜きせず全部やりました、って感じですよね。 もちろん「全ては結果のため」という前提はあるんでしょうが、結果よりもむしろ工程を重視している印象を受けましたよ。 「結果は着いててくるはずだから、今は手ぇ抜かずに工程を全部踏むことに注力しようぜ」という、工程そのものに重きを置いた作品だったんだな、と勝手に解釈しました。 はい、結果はちゃんと着いて来たと思いますよ。嫉妬します。 でもこの世界、綺麗ごとだけじゃなかなか済まないですよね。 あまりにも美辞麗句で修飾されており、理想と現実の折り合いをどう付けているのかは微妙にハイドされている、とても気になる公演でした。
ところで公演ではストーリーテリングの重要性をすごく強調なさってましたが、ソニック君はなぜこのおばけ屋敷に来たんですか? 何しに? 何のため? それが最後までわかりませんでした。
バイオハザードの話も、淡々としていながらもなかなか面白かったよー。いやあ、Dちゃん、活躍してるねえ。ハゲ頭だった頃をなつかしく思い出すよ。チャリンコ野郎だったよね、まだやってるのかな。君がスープラのホイールにモーションブラーをかけてくれなくて困ったことがあったのを思い出したよ。ありゃあ Maya ですらないな。 Power Animator の時代かな。遠い昔の話だね。まあそんなことはともかく、君と5年だか6年だかぶりに話ができたので嬉しい。
ライティングを分離させるパスをレンダリングしているのが面白いと思ったよ。そんなに効きますか。今度試してみよう。 P:I のパーティクルとかと同じ方式だよね。
でもDちゃん、言っちゃうけど、リアルリアルって言ってたけど、そんなにリアルじゃねえよ。いっそ、リアルなんか目指さずにいんちきリアル目指すってのはどうかね。リアルに見えないものが、リアルに見えないままリアルに存在しているかのようなその存在感。それがいんちきリアルかなあ。俺はそういうの好きだけどね。俺はね。
マッハGOGOGO は SIGGRAPH でも派手に取り上げられていたけど、今ひとつ見逃したり英語わかんなかったりとかで、不本意ながらスルーしてた。いやあ、エンターテインメントだねえ。帰りに新宿のヨドバシでDVD買って帰っちゃったよ。
ありゃ、AMAZON の方がずっと安いじゃん。やられた Orz
R & D から実プロダクションまでなかなか詳細に解説してくれたいい公演でしたよ。DVD の特典映像には、これくらいの密度のメイキングを毎回入れて欲しいね。 ソフトウェアは、Maya + メンタルレイ以外に何をどう使っているのか聞きたかったけど、時間切れで Q & A もできなかったし、聞きそびれちまったよ。
環境撮影用の銀玉に写りこんでいるカメラマンがすごく小さかったけど、銀球ってすげーワイドレンズで撮るもんなんですか。未知の領域。これやってみたいなあ。
この作品のメイキング的な話になると必ず出てくる、環境からの IBL を使ったライティングおよびリフレクション、のすごさがまだよくわからない。今どきどこのスタジオでもやってる IBL じゃないの? コース全体で1つではなく、各部分ごとに環境を取得しているってこと? だとすると普通にレイトレースすりゃいいことになると思うんだが、それが重いから環境マップにしましたという意味なのか? 勉強不足ですまだ理解してません。
ところで Max のデモは眠くて寝てました。 Motion Builder と Mudbox はふーんという感じ。正直、よくわからない。
Maya は、のっけから「ワイヤフレームやシェーディングなどビューのモード切替が、このずらりと並んだアイコンをクリックするだけでできるようになりました!」 で始まったので、Push オペレータ on トーラスのように笑ってしまったよ。 ver 2009 の最大の目玉はそれかい!
しかしねえ、やっぱり思想の違いですかね、ビューのシェーディングモードを切り替えるためだけにあんなカラフルなアイコンを貴重なビューポートの一部を殺してまで載せるなんて、おれは絶対嫌ですけどね。でも「すごく便利になりました!」ってデモしてるんだからきっと需要があるわけで、これが嘔吐デスクの世界ですか。
XSI の Tweak ツール(M キー)に相当するやつも新機能としてデモされてましたね。そうか、Maya にはこれがなかったのか。それはさぞかし大変でしたでしょう。
UV のアンラップツールは感動的に使いやすそうでしたね。ほんとにあんな簡単に行くのか、まあ普通は行かないだろうけど、ともかくあの機能は XSI にも欲しい。nParticle ってのも使いやすそうでしたね。ま、これは全て ICE で出来ると思うけど、少なくとも ICE でやるよりは簡単そうに見えました。まあ ICE は汎用環境だからね、パーティクル限定のツールじゃないからね。nParticle はパーティクル専用システムなわけで、扱いやすいのは当たり前か。 あとやっぱり、あのぐるりと回るポップアップメニューが欲しいです。 XPOP だけじゃもう限界です。 せっかく仲間入りしたんだから、美味しい機能は是非出し合って行きましょうね。Gator あげるから。
ところで Maya も日本語化されているとは知りませんでした。でも見づらいでしょう。海外サイトなどを見るときの整合性を考えても、普通に英語モードで使った方がいいんじゃないかね。
これを作ったやつをクビにするとヒトラー様も怒っておられる、かの有名なビューキューブくんも、初めてまじまじと見ました。かわいいじゃないこれ。漢字で「前」とか「後」とか書いてるし。 ま、XSI に載せたら爆弾テロ起こしますけどね。
追記:
昨晩眠くて校正せずにアップしてしまった模様。Tシャツ写真も付け忘れてた。加筆修正。
ってことで、イベントでこんなTシャツをもらってしまいました。軽く屈辱感があるのは気のせいに違いありません。
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