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2008年8月25日 (月)

エメリッヒ祭り。

今さらだけど、The Day After Tomorrow を観た。
映画自体もけっこう面白かったが、やはり個人的に見所は VFX なわけで。
VFX はやはり凄かった。
もう古い映画ですけどね。今さらですがね。

竜巻とかのCGも凄いんですが、やはりあの、NYの街が津波に呑まれていくシーンがね、ぞくぞくしましてね。 キャラクターとかもいいけど、ああいうデカいもの、デカい自然現象とか破壊とかのシーンは大好きであります。

The Day After Tomorrow の VFX は ILM と並んで Digital Domain (DD) が数多くのショットを手がけていますね。津波のシーンは DD がやってますね。いやあ、さすがですね。 DVD の映像特典でかなりの長さのメイキング映像が入っていてひじょーーーに面白かったんですが、この津波のシーンは独自ツールで作ったと DD の人が言っていました。

実は、先日参加した SIGGRAPH のツアーにハリウッドのCGプロダクション見学というのが含まれていて、DD と、もうひとつ  Riot という会社を見学する機会に恵まれました。 で、DD で我々(日本人見学ツアー)から色々質問が出て、色々答えてもらったのですが、DD では独自の Fluid シミュレーションツールを持っていると言っていました(そのツールの名前を聞いとくのを忘れて後悔)。 この津波のシーンで使われたのがそのツールかどうかまでは知りませんが、きっと関連はあるのでしょう。  また、独自のヴォリュームレンダリングツールである Storm というソフトウェアも持っていて、これも色んな映画で使われているそうです。 Houdini や Maya のプラグインのような形で使えるようにしてある、と言っていた気がします。 この映画の津波を Storm でレンダリングしたのかどうかまでは知りませんが。 この辺、DD 見学その他で大いにお世話になった鍋氏に、もし聞く機会があったら聞いてみようと思います。





で、The Day After Tomorrow を観たらなんとなくローランドエメリッヒモードになっちまって、続いて Godzilla を観ました。US版ゴジラですね。 これも超今さらなんですが、10年経って初めて通して観ました。 こちらは、こう言っちゃ悪いけど、いやーつまんなかったー。かなり荒唐無稽でご都合主義な感じ。あんまりドキドキしませんでした。 でもいいんです、VFX を見たいだけだったので。

VFX を作っている Centropolis って名前しか知らなかったけど、ローランドエメリッヒさんの会社だったんですね。全然知らなかった。

1998年、初めて参加した SIGGRAPH の時に、Softimage のブースだかユーザーミーティングだかで、この USゴジラを大々的に宣伝していた記憶があります。タクシーをがしゃーーんと踏み潰すシーンとかのシーンデータを使ってデモをやっていたような気が。 昔のことなのでちょっと記憶が曖昧ですが。

当然、その当時に XSI はありません。Softimage|3D ですね。 やたらメッシュの細かい、つまり超ハイポリなゴジラだったと思います。 どうやったらこんなモデリングできるんだろう? こんなにハイポリで、エンベロープのウェイトの設定とかやってると3人くらい発狂者が出るんではなかろうか? などと思った記憶があります。 足のリグも自動フットロールのような構造になっていて、当時の自分には「うーむ、アメリカはすごい。俺わけわかんない」という印象だった気がします。

映画のエンドロールには

Godzilla was animated on Microsoft/Softimage3D

と出ていました。 へー。 映画のロールにツールの名前出すのかー。今でもそういうことあるのかな。 ちなみに懐かしきマイクロソフト時代だったようですね。  それと、

  Custom software develpment by Softimage Special Projects
  Oliver Ozoux  / Alon Rosenfeld / Adrian Hill / Stefano Jannuzzo / David Morin

というクレジットもありました。Softimage 側からこの映画用にカスタムツール作成部隊が派遣されたんでしょうかね?    それにしても The Day After Tomorrow なんかと比べると、エンドロールのスタッフの数がはるかに少ないなあ。時代ですかねえ。    あと、  

Creature digitizing and computer modeling by Viewpoint Datalabs

というクレジットもあったので、なるほど、あのハイポリモデルは基本的に Viewpoint さんが模型からデジタイズ&加工したものなんでしょうね。ギガポリゴンコアも ZBrush も無い時代だから、大変だったでしょうね。

レンダリングも Softimage でやったのだろうか。ってことは Mental Ray の 2.x とかかな? まさか Softimage Renderer じゃないだろうし。 っていうかきっと Renderman なり他のツールにエキスポートしたんだろうな、と想像してみる。誰か知ってたら教えて下さい。 当時の CG World とかに載ってるかな。。。。


わっ、なんかコアなサイトがあるぞ。USゴジラのことすべてを網羅してるのかな? 今度じっくり見てみましょう。



で、この映画ですが、ゴジラくんもその子供たちも、うーむ、アニメーションはイマイチでしたねえ。っていうかハリウッドもしくはアメリカの VFX 関係って、アニメーションが軽視されてませんか。 モデリングやレンダリングに比べて、明らかに動きが弱いものが多いですよ。 よし、アメ公たちよ、そのままアニメーションの修練を怠っていてくれ。そこは我々日本人の方が得意な分野だと思われるから、ショボいまま残しといてくれ。 クルマや家電のように、もうすぐ世界中にカミカゼが吹き荒れるよ。けけけけけけけ。





さて、エメリッヒさんモードになっちまったから、10,000BC も観ないわけにも行くまい。ポチっといくか。金かかるなあ。  ID4 は、ううむ、もう観る気しないんだよな・・・。 確か公開当時に前売券まで買って行ったのに、超つまんない、っていうか超ご都合主義、っていうか超アメリカ万歳な感じでとても腹を立てて映画館を出た記憶がある・・・。それ以来観てないが、うーむ、もう一度観てみるべきかどうか・・・・。ま、レンタルだな。   あれ? ユニバーサルソルジャー もエメリッヒさんだったんですか。知らなかった Orz  これはけっこう好きな映画で、LD でまだ持ってるよ。 スターゲイトもそうだったんですねえ。自分がCGの世界に入ったばかりの頃に、大々的に宣伝されてたなあ。これも観ないわけにもいかないかなあ。


なんかまだまだ勉強不足ですわ。 映画のこと、映画のVFX のことってほとんど知らないし、観るべきなのに観てないものもいっぱいある。もっとアップトゥデートな追いかけ方をしないとダメかしら・・・。 いつも、旬の時期は逃して何年も経ってから何かの偶然で観るってパターンばっかりなんだよね・・・・。


あ、エメリッヒさんはゲイなんですね。カミングアウトしてるんですね。知らなかった。勉強不足でした。なんとなくそれっぽい顔だとは思っていたけど。ハンサムな独逸人ですね。かこいい。あ、俺はヘテロですよ念のため。 ところでエメリッヒさん、なんとなく、ピーターバラカンさんに似てない?



それとどうでもいいけど Godzilla も The Day After Tomorrow も、日本人の描写が思いっきりアレでしたよ。 典型的な「誤解のある日本人像」とでもいうかなんというか。 The Day~の東京のシーン、ひどかったですね。ブレードランナーのうどん屋のオヤジと同じレベルとでもいうか。  もしかしてエメリッヒさん、わざとやってるのかな。


なんかグダグダですね。いいんです。美味い外国製のビールを呑んでいるので、なんとなくいい気分で書いてるだけなんです。うふふふ。




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コメント

その独自ツールですが書かれている津波のシーンで使っているようですね。
http://www.varietyjapan.com/video/u3eqp3000002vae9.html
私もじっくり見ていませんがここに名前やらの情報があるかもです。
http://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&lr=&safe=off&q=Digital+Domain+Fluid&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
一部サイトは登録していないとPDF等が見れないのが残念ですが・・・

あとGodzillaのコアなサイトのG-Reportには残念ながらレンダリングについての記述は
私には見つけられませんでした。ちょっと古めのCGworld漁ってみます。

投稿: BirdCage | 2008年8月25日 (月) 14時41分

Birdcage さま。 わおう、情報をありがとうございます。 

しかしまあ、情報の海に潜っていくのはなかなか疲れますね。調べ出すとキリがない感じ。
しかも Google Scholar って知らなかったんですが、学術論文検索?なんですね。
難しそうなのがいっぱい出てきて焦ってます。徐々に調べます。

しかし、ヴァラエティジャパンのインタビューは・・・。インタビュアーがアレですねえw
映像関連の取材はやはり映像ジャーナリスト(数少ないと思われるが)に行ってもらわないと。
それはともかく坂口さんかこいいー。こういうR&Dの人が評価される土壌が日本にも根付くことを、本気で祈っております。



Birdcage さんのサイトを見ると、とても映像制作に造詣の深いお方と見える。
お勉強させて頂きます。
どうやらこのブログへもリンクして下さっているようで、恥ずかしいような恐縮なような・・・。


投稿: junki | 2008年8月25日 (月) 22時31分

Mentalray Renderman ・・・と
cinefex #74 に書いてありました

投稿: aki | 2008年8月26日 (火) 22時51分

>Mentalray Renderman ・・・と
>cinefex #74 に書いてありました

aki さま。 おお、そうですか。情報ありがとうございます。
昔の Cinefexですよね? 復活後のではなく? とってあるんですね。うやらますい。

MentalRay はそのまんまいけるとして、SI3D --> Renderman のパイプラインはどうやってたんだろう・・・。 SI3D に RIB書き出しとかあったっけ・・・?
とか言ってたらこんなのが。
http://www.kanshin.com/keyword/80232
>SOFTIMAGE 3Dや3D Studio MAXなどのシーンファイルをRIBに変換するソフトが豊富にあるので

って書いてある。ほう、そうなんですか。


MentalRay も、そのまま行けるって言っても RenderTree のない時代ですからねえ。あのモーダルダイアログ(OK押すまで処理がのっとられる)のマテリアルエディタでマテリアル作ってたのかなあ。きっとそうですよねえ。  遠い目。。。。



投稿: junki | 2008年8月28日 (木) 02時05分

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